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Interview@philiahall


彗星のごとく現れた、超大型新人ピアニスト
ピアノ:金子三勇士

2011年1月20日(木)11:30
金子三勇士

 

音楽を始めたきっかけは?

ハンガリー人の祖母が音楽家で、民謡や子どもの歌をたくさん歌ってくれました。コチシュの演奏によるバルトークのピアノ小品集「子どものために」がお気に入りで毎日聴いていて、家のアップライトピアノを触りはじめたのが2才のときです。強いられることもなく、好きな曲を次々弾いていました。6才のときに家族旅行でハンガリーに行ったのをきっかけに、ここに住んでピアノを勉強しようと決めたのです。親戚には音楽家がたくさんいて、いろいろな良い縁にも恵まれ、飛び級で国立リスト音楽院に通うまでとなりました。13才でブダペストで一人暮らしを始めました。

金子三勇士
Photo©Kei Uesugi

今は東京音楽大学の現役大学生ですね。

日本のことをいろいろ学びたい、そして日本の同級生たちと一緒に音楽の勉強を続けるのも面白いと思って、16才で東京音大付属高校へ編入しました。まわりからすごく温かく迎え入れていただき、自由な校風でのびのびと勉強できています。

リスト生誕200年の記念イヤーに、得意のオール・リスト・プログラムです。

作曲家・リストというと、貴公子で女性にもてて…と華やかなイメージを皆さんお持ちだと思うのですが、実は敬虔なカトリック信者でもあり、心の奥底に響くような深みのある曲もたくさん書いたのです。そんな一面にもぜひ触れていただけたらと思います。もちろん、ハンガリー狂詩曲、愛の夢など、名曲もたっぷりとお楽しみください。

尊敬するピアニストは?

リヒテルです。とてつもなく幅広いレパートリーを弾きこなし、しかも全てがそれ相応のテイストを持っています。私はハンガリーのルーツを強く意識しますし、お国ものには自信をもつことができますが、他の国の方が本当の意味でそれを理解するのはとても難しいことです。その意味で彼はすごいと思います。私も将来そうあれたらと思います。

音楽以外に関心のあることは?

ピアノ以外ではランニングや水泳で体を動かしています。お笑いも好きで、テレビの「爆笑レッドシアター」が終わってしまったのがすごく残念です。それから皿洗いがなぜか大好き(笑)。