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Andrew York / アンドリュー・ヨーク
photo(c)Terry De Wolf |
現代最も熱い視線を浴びているギタリスト=コンポーザーである。作風は、クラシックとジャズが渾然一体となっている。そこには、クラシックの様式感を基に、ポップスのビートや民族音楽的色彩があり、ミニマル的手法やアンビエントな味わいもが加わって、実にお洒脱な、他に類のない世界が確立されている。通常では考えにくい他ジャンルの融合は、それらの要素が見事に美しい調和を醸しているから成立している。おそらくそれは、彼の繊細な感性、優しさ、自然とアートをこよなく愛するナチュラルな生き方がもたらすものなのだろう。
グラミー賞を獲得したロサンゼルス・ギター・カルテット(LAGQ)の長年にわたるメンバーであったが、作曲とソロ活動に専念するため2006年末に退団した。CDは、3つの代表的ソロ・アルバムとして「ドゥヌーマン(1994)」「パーフェクト・スカイ(1996)」「イントゥー・ダーク(2002)」が、GSPより、またデロス、ソニー、テラークからもそれぞれリリースされている。10余枚に昇るLAGQのアルバム、ソニージャパンよりの「カリフォルニア・ブリーズ」、「ウィンダム・ヒル・コレクション」他のいくつかのコンピレーション・アルバム、それに「コンテンポラリー・クラシック・ギター=アンドリュー・ヨーク」というDVDも発売されている。彼の作品が、ジョン・ウィリアムス、クリストファー・パークニング、スコット・テナント、ウィリアム・カネンガイザー、カリン・シャープなど多くの世界的なプレイヤーにより頻繁に演奏され、またわが国でも村治佳織、木村大らの奏者によりステージやレコーディングでとりあげ、テレビCMやラジオなどにも度々登場し、広く知られているのは、彼の音楽が、真に独創的であり、コンテンポラリーなセンスに溢れ、美しく、躍動感に充ちたものだからなのだろう。その楽譜は、アルフレッド・ハル、レナード・メルベイ、GSP、ドーベルマン、リコルディ、現代ギター、リットーミュージックなど世界中から出版され人気を誇っている。演奏においてもクラシックとジャズの融合という極めて稀なコンビネーションを達成したヴィルトゥオーゾ・プレイヤーとしても知られている。またクラシック・プレイヤーにはない、インプロヴィゼーションも湧き出る泉のごとく無限に展開できる力も持っており、それが彼の音楽を支えている秘密のひとつかもしれない。
クラシック・ギターをデルアモ財団よりの奨学金を獲てスペインで学び、またジョー・ディオリオとレニー・ブリューのもとでジャズ・プレイを学び、南カリフォルニア大学を最優秀の成績で卒業している。その後新たな音楽と奏法を模索して多彩な活動を行ってきたが、1997年にLAGQのメンバーとなって多くの作品を書き下ろし、コンサート・ツアーとレコーディングに多忙な日々を送るようになり、あまねく知られるようになった。現在は、作曲とセッションを含むソロ・コンサートに中心を移して益々多彩で、独創的な活動で注目を浴びている。今回は久々のギター・ソロによるジャパン・ツアーとなる。
門 光子 ピアノ Kado Mitsuko
門光子はその独創的な演奏活動で注目を浴びている。日本の現代作品、フラメンコを含むスペイン音楽、フュージョン、コンテンポラリーとレパートリーは実にユニークで幅広く、それらが一体となった詩的でコンテンポラリーな演奏が高い評価を得ている。アンドリュー・ヨークとは、その希少なピアノ曲「カンティクル」「トランシレンス」を2000年夏のリサイタル《異星の誘惑》で日本初演して以来親交を深め、2007年春にリリースされたCD《アクロス・ザ・ユニバース》では、今回披露されるヨーク初の本格的ピアノ作品「祈りと踊り」を委嘱、世界初録音を果たした。CDはこれまで「風の記憶」「東方逍遥」「アクロス・ザ・ユニバース」(M・Aレコーディングズ)の三作をリリースし、いずれも好評を博している。
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