フィリアホール・オープン時から節目の年には欠かせない日本を代表するピアニスト中村紘子。絢爛たる技巧、溢れる情感、ロマンティックなピアニズム。来年はデビュー50周年を迎え、いよいよ円熟の時。
ピアノ=中村紘子
ハイドン:ピアノ・ソナタ第53番ホ短調Hob.XVI 34 ブラームス:間奏曲イ長調Op.118-2リスト:スぺイン狂詩曲 ショパン:バラード第1番ト短調Op.23 バラード第2番ヘ長調Op.38 バラード第3番変イ長調Op.47 バラード第4番ヘ短調Op.52
[料 金]:S¥6,000 A¥5,000 【 学生券(当日残席がある場合のみ)¥1,000 】 [フィリアホールメンバーズ先行予約締切]:1月17日(木)18:00 [一般発売]:全席完売 [チケット取扱]:フィリアホールチケットセンター TEL 045-982-9999(10:00〜19:00)
3歳で、桐朋学園音楽科の前身となった『子供の為の音楽教室』第一回生として井口愛子氏に師事。10歳から、レオニード・コハンスキー氏に学ぶ。早くから天才少女として名高く、全日本学生音楽コンクールの小学生部門、中学生部門と優勝を重ねたのち、慶応義塾中等部3年在学中に、第28回音楽コンクールにおいて史上最年少で第1位特賞を受賞。ただちにNHK交響楽団初の世界一周公演のソリストに抜擢され華やかにデビューした。その後、ジュリアード音楽院で日本人初の全額奨学金を獲得、ロジーナ・レヴィン女史に師事。第7回ショパン・コンクールで日本人初の入賞と併せて最年少者賞を受賞。以後今日に至るまで、中村紘子の名は日本のピアニストの代名詞となり、その演奏は国内外3500回を越える演奏会を通じて聴衆を魅了し続けている。 演奏会に加えてレコーディングも活発で、1968年ソニー・レコードの専属第1号アーティストになって以来出版した40点以上の録音は、クラシックとしてはすべて桁外れの売れ行きを示している。またチャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールをはじめ、数多くの国際コンクールの審査員も歴任し、その体験に基づく最初の著書『チャイコフスキー・コンクール』(中央公論新社)は、文明論としても高く評価され第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。続く第2作『ピアニストという蛮族がいる』(文藝春秋社)も文藝春秋読者賞を受けるなど、「文武両道」のスーパーレディぶりは名高い。 近年は広く国内外の若手ピアニストの育成や紹介に努めるとともに、ショパン、チャイコフスキー、ロン・ティボー、リーズ、ダブリン、クリーヴランド、ブゾーニ、シドニー、パロマ・オシア、北京、上海、浜松など各国際コンクールの審査も数え切れない。また「難民を助ける会」や日本赤十字などを通じてのボランティア活動にも積極的な役割を果たし、日本における「対人地雷廃絶」運動ではその先頭に立った。アルトゥール・ルービンシュタイン・ゴールドメダル、ポーランド共和国コマンダリー勲章など、ピアニストとしての国際的受賞も多く、その国際的活躍に対して外務大臣表彰を、また長年の放送文化への貢献に対しNHK放送文化賞を受賞している。2005年にはエクソンモービル音楽賞を受賞。 03年、<NHK人間講座>で講演した『国際コンクールの光と影』は、国際ピアノコンクールの歴史と現在を語るだけでなく、21世紀の「豊かな社会」「情報化社会」におけるクラシック音楽の未来を洞察した文明論として好評を博し、この講座をもとにした新著『コンクールでお会いしましょう〜名演に飽きた時代の原点〜』(中央公論新社)も話題作となった。また、エイベックス(avex-CLASSICS)と新たな専属契約を結びCD、DVDを発売。 05年、ルービンシュタインおよびショパン国際ピアノコンクールに副審査委員長として参加。06年は第6回浜松国際ピアノコンクールの審査員長を、07年にはチャイコフスキー・コンクールの審査員を務めた。 07年秋には海野義雄、堤剛とのトリオを再結成して全国で公演。08年は東京交響楽団と29年連続30回目を迎えるニューイヤーコンサートを皮切りに、プラハ交響楽団、ドレスデンフィルとの共演、各地でのリサイタルやトーク&コンサートなど、ますます意欲的な活動が予定されている。09年秋にはデビュー50周年を迎える。