モーツァルトの春
ピアノ 児玉桃
4月2日に堀米ゆず子さんとのデュオで、モーツァルトのヴァイオリンとピアノのためのソナタ演奏会を行う、児玉桃さんにお話を伺いました。このコンサートは、2006年のモーツァルト・イヤーに向けて4年にわたるシリーズの第3回目となります。フランスにお住まいの児玉さんとは、メールでのインタビューとなりました。
このインタビューに登場される方には、必ず伺っているのですが、ピアノを始めたきっかけを教えてください。
母がピアノを教えていましたし、姉もピアノを弾いていましたので、食べる事や歯を磨くのと同じように、自然に始めたのではないかと思います。始めた時は3歳でしたので覚えていません。逆に、覚えているかぎり、ずっとピアノを弾いていたと言う感じです。
プロのピアニストになろうと思ったのは、いつ頃でしょうか。
「プロのピアニストになろう」と思うより先に、「ピアノをやめよう」と思った事がなかったので、次から次へ出て来る課題(コンクール、学校の試験、新しいレパートリー作り)を追っているうちに、ここにいるという感じです。限りなく出て来る課題や目標に、一生懸命近づこうとするのですが、近づこうとすると遠くに行ってしまうので、それを追いかけているうちに、いつのまにかここまで来たという感じです。
フランスに長くお住まいですが、1年のうち、どのくらいの期間、フランス、日本、あるいは他の国で過ごされるのですか?
1年に3ヶ月程は日本、あとはヨーロッパです。アメリカは2年に1回ぐらい行きます。パリの家にはトランクの荷物を入れ替えるためだけに帰るときもありますが、1年にまとまって勉強する時間をかならずとっているので、その時はパリで過ごしています。
様々な国で演奏されていますが、特に印象深い国がありましたら教えてください。
コンサートはどこの国であれ、弾かせていただくときは、私にとっていつもとても特別な体験です。
今回の堀米ゆず子さんとのデュオでのモーツァルトのソナタの演奏会を引き受けられたのは、どんな理由でしょうか。
堀米さんは、素晴らしいヴァイオリニストでいらっしゃる以上に、素晴らしい音楽家でいらして、一緒に弾かせて頂いていますときは、とても幸せな時間です。堀米さんのモーツァルトは本当に自然で、人の心に語りかけ、また、沢山のアイディアを持っていらっしゃると同時に、新しい発見にもいつもオープンでいらっしゃいます。それと、モーツァルトへ特別な思いを持っていらっしゃるところは、私も身近に感じます。私は今まで、モーツァルトのピアノ・ソナタ、コンチェルトは多く弾きましたが、ヴァイオリン・ソナタは今までほとんど弾いた事がありませんでした。初めから堀米さんに出会えたことはとても幸せだったと思います。
モーツァルトのシリーズは、すでに2回終えていますが、演奏してみての感想を教えてください。
一件簡単に聞こえますが、奥が深い作曲家ですので弾けば弾くほど惹きつけられ、舞台の上でも、より自然に音楽的会話が出来るようになったような気がします。
桃さんにとって、モーツァルトはどんな作曲家ですか?
最も自然で、沢山の顔を持っていて… 少ない音に、最も豊富で素直な感情が含まれている作曲家のように思います。
フィリアホールではリサイタルもなさっていますが、ホールの印象を教えてください。
いつもとても暖かい雰囲気を感じます。それと、何度も弾かせて頂いていますと「またフィリアホールで弾く時は来ます」と言って下さる方がどんどん増えてきて、とても嬉しいです。
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