Fhilia Hall
フィリアホール特別コンサート

佐藤俊介&スーアン・チャイ 
ヴァイオリン&フォルテピアノ デュオ・リサイタル

【日時】2017年7月 1日(土)14:00開演    

ライプツィヒを拠点に・・・
ロマン派ヴァイオリン作品の歴史に新たな光を当てる試み。

 

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19世紀半ばにドイツ・ライプツィヒを拠点にした作曲家たちが書き上げたヴァイオリンとピアノのための傑作を紹介するのは、バロックから現代作品まで、知性をもって「作品の時代に寄り添う」ことを徹底する二人、ヴァイオリニスト:佐藤俊介とピアニスト:スーアン・チャイ。
本公演では、やはり同時代の作曲家ブラームスが実際に使ったと言われる同時代のピアノも利用。当時の音楽を奏法や記録、楽譜から徹底的に研究した二人が、「知られざる作曲家」ゲリット・ヤン・ファン・アイケンの作品をはじめ、名曲の新しい側面を紹介します。ロマン派音楽の切なくも美しい息吹を存分に感じるひとときをお楽しみください。

ヴァイオリン◎佐藤俊介SHUNSKE SATO
フォルテピアノ◎スーアン・チャイSHUANN CHAI

【お詫びとご案内】
一部のチラシにおいて、A席チケットの料金記載に誤りがございました。
【誤】A¥3,000
【正】A¥3,500
謹んでお詫び申し上げます。

 

プログラム

ゲリット・ヤン・ファン・アイケン:ヴァイオリン・ソナタ へ短調 op.5  *日本初演
Gerrit Jan van Eijken: Violin Sonata in F minor op.5
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調op.13
E.Grieg: Violin Sonata No.2 in G Major op.13
クララ・シューマン:三つのロマンスop.22
C.Schumann: 3 Romances op.22
ロベルト・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調op.121
R.Schumann: Violin Sonata No.2 in D minor op.121

 

チケット情報

【料金】S¥4,500 A¥3,500 学生¥2,000(一般発売日以降枚数限定)
【チケット一般発売】2017年3月1日(水)11:00~ ※発売日は電話・Webのみ受付

※発売日は電話・Webのみ受付し、窓口販売はございません。
※当公演ではメンバーズ先行予約はございません。
【チケット取扱】フィリアホールチケットセンター ☎045-982-9999(11:00~18:00)
【主催】青葉区民文化センター フィリアホール
【協力】朝日新聞社

■関連公演情報■

2017年6月30日(金) 13:30開演(13:00開場)
浜離宮アフタヌーンコンサート
佐藤俊介(ヴァイオリン)×鈴木秀美(チェロ)×スーアン・チャイ(フォルテピアノ)
オール・ブラームス・プログラム

ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100
チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 作品38
ハンガリー舞曲より抜粋(ヴァイオリン&フォルテピアノ)
ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 作品101
※利用ピアノ:フォルテピアノ J.B.シュトライヒャー No.7150

全席指定5,000円(税込)《好評発売中!》

【6/30浜離宮朝日ホール+7/1フィリアホール 2公演セット券¥9,000】
※セット券の取り扱いは終了いたしました。

 

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プロフィール

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©Yat Ho Tsang

佐藤俊介(ヴァイオリン) - Shunske Sato - Violin

 

モダン、バロック双方の楽器を弾きこなすヴァイオリニストとして、活発にコンサート活動を行っている。バロック・ヴァイオリン奏者としては、コンチェルト・ケルンおよびオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務める。モダンの分野では、日本の主要オーケストラはもちろん、ベルリン・ドイツ・オペラ管、バイエルン放送響、フィラデルフィア管、ボルティモア響、ナショナル響、シアトル響などと共演。2010年、第17回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第2位および聴衆賞受賞。出光音楽賞、S&Rワシントン賞など受賞も数多い。2013年よりアムステルダム音楽院古楽科教授を務める。録音も第62回文化庁芸術祭で大賞を受賞した「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」や、最新盤「テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲」など多数。「パガニーニ: 24のカプリースop.1」では、世界で初めてガット弦とバロック・ボウを使った歴史的奏法で録音。

 

スーアン・チャイ(140x200)(C)MarkDaams.jpg
©MarkDaams

スーアン・チャイ(ピアノ、ヒストリカル・ピアノ) - Shuann Chai - Piano, Historical Piano

 

スーアン・チャイは、ピアノとヒストリカル・ピアノの双方で高い評価を受けている、活動的で魅力あふれる演奏家である。米国オバーリン・カレッジでピアノ演奏と生物学の学位を取得し、ニューイングランド音楽院とオランダのハーグ王立音楽院を修了。これまでに、ジャック・ラダンスキー、ノーマ・フィッシャー、デヴィッド・ブライトマン、アルテンベルク・トリオのクラウス=クリスチャン・シュスターに師事。 2010年に世界中から選ばれた8人のピアニストの一人として、ベートーヴェンに限定されたセミナーやアントン・カーティとのマスタークラスに参加し、バンフ・センターから全額奨学金を得た。2012年は同センターのアーティスト・イン・レジデンス。2013年春にはジョン・ケージやプロコフィエフと、モダン・ダンスのコラボレーションによるツアーを成功させ、2013-14年は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏に打ち込んだ。2011年、フォルテピアノによる初のソロアルバム「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集」がリリースされ、高い評価を得た。2010年よりザーンダイク・ピアノフォルテ音楽祭の芸術監督を務める。

 

J.B.シュトライヒャー(120x120).jpg

当公演で使用のピアノについて

 

J.B.シュトライヒャーNo.7150





 1700年頃、イタリアのクリストフォリによって発明されたピアノは、音域、打弦機構、共鳴板、弦、支柱、ペダル機構、フレーム等々、多くのピアノ製作者や音楽家自身により改良がなされ、19世紀中ごろにはアメリカで工業的進化が加速し、20世紀にはほぼ現存の性能を備え、「楽器の王様」と称される存在にまでになった。
 ブラームスが、19世紀末すでに近代化されたピアノがもてはやされていたにもかかわらず、旧式となりつつあったウィーン式アクションのシュトライヒャーを自室においた理由は、内面性を充満したブラームスの音楽から想像することができる。窓から月明りがそそぐ部屋で、燭台に蝋燭を燈し、ピアノに向かう姿が目に浮かぶ。
 ブラームスが愛用したピアノには、1840年ロベルトとクララ・シューマンの結婚の折に贈られ、その後1856年に譲り受けた1839年製のコンラート・グラーフピアノと1872年ウィーンの家で使用するために選び、1897年の没年まで愛用していたJ.B.シュトライヒャーピアノがある。このピアノは、1868年にヨハン・バブティスト・シュトライヒャー(1796-1871)によって製造されたものである。
 J.B.シュトライヒャーは、ウィーン式アクションの創案者ヨハン・アンドレアス・シュタイン(1728?1792)の娘でウィーンにおいて高く評価た女流ピアノ製作者であるナネッテ・シュタイン・シュトライヒャーの息子である。ブラームス博物館が発行した証明書には、1871年製J.B.シュトライヒャーピアノNo.7150がウィーン郊外のミュルツツーシュラーク・ブラームス博物館に展示されていたことが記されている。またこのピアノは、ブラームスがウィーンの住居で使用しており、その後第2次世界大戦で焼失されたJ.B.シュトライヒャーと同型のピアノであることが記されている。
 この博物館は、ブラームスが1884年と1885年の夏を過ごし、交響曲第4番op.98と30曲ほどの歌曲を作曲した場所である。

 

 

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