Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

松本紘佳 ヴァイオリン

2014年11月 6日 14:00コンサートの詳細

 

伸び行く青葉。きらめく才能!

横浜市青葉区。この場所が積み重ねた歴史の中で、数多くの才能豊かな音楽アーティストが、日本そして世界に飛躍していきました。そして、今ひときわ輝きを見せる若い才能が、ヴァイオリニスト・松本紘佳さん。3歳から青葉区にお住まいの松本さんは、今や世界にはばたくべく、ウィーンで研鑽を積んでいます。フィリアホールでは、青葉区制20周年の記念すべき節目に、松本さんのソロリサイタルが開催されます。

 

 

地元・青葉区、横浜市での生活について、思い出などをぜひお聞かせください。また、区内で好きな場所、スポットがあれば教えてください。

 

青葉区内での思い出の場所は、もえぎ野周辺とフィリアホールです。青葉区に引っ越してきた頃、坂の上にあるもえぎ野小学校に通うことを心待ちにしていた事を覚えています。もえぎ野公園は、登校時に必ず目に入る公園の四季折々の変化を見るのが楽しみでした。鴨や白鳥がいたり、魚釣りをしている人がいたり、春は桜がものすごく綺麗です。そしてもえぎ野小学校・中学校での、計9年間、多くの友人と温かな先生方に支えられて学校とヴァイオリンの両立ができたことは私の一生の宝です。私はつくし野天使幼稚園に入園した4月からヴァイオリンを始め、最初の発表会がその年の7月にフィリアホールで、それが私の初舞台でした。その後、毎年何回も演奏する機会に恵まれてきました。自分の17歳頃までのレパートリーはフィリアホールで基盤ができたと感じています。
また、横浜市内で好きな場所はみなとみらいホールとみなとみらい21地区です。小学校6年生の時の、全日本学生音楽コンクールの全国大会(小ホール)や、翌年の「生きる」~若い命を支えるコンサート~(大ホール)など、わくわくしながら演奏した思い出と結びついています。みなとみらい地区の海に向かって開けた印象と美しい夜景も好きでした。

 

今回演奏いただくのは、いずれもヴァイオリンのための名曲です。プログラムのききどころを簡単に教えてください。

 

私は現在ウィーンで勉強しているので、ウィーンに縁のある作曲家、ベートーヴェンとブラームスのソナタを選びました。ベートーヴェンのソナタ第8番は、彼の溌剌とした魅力が溢れる作品で随所にウィーンらしい明朗さを感じます。ブラームスのソナタ第3番は情熱的で深々とした美しさを備えています。私の家の近くにはブラームスも住んでいたそうですし、ウィーン市内には作曲家の住んだ家が点在しているので、彼らは私にとって過去の人ではなく、とても身近な存在となりました。また、ヴァイオリンの無伴奏の作品を是非聴いていただきたかったので、ウィーンのヴァイオリニストであるフリッツ・クライスラーに献呈されたイザイのソロソナタ第4番を選びました。私は舞台で一人でヴァイオリニストが作曲家と対峙する無伴奏曲にもとても惹かれます。後半3曲には、青葉区制20周年のお祝いにふさわしく、皆様に楽しんでいただけるような華やかな作品を選びました。チャイコフスキーの2曲は、どちらもとても優美です。ワックスマンのカルメン幻想曲は、有名なオペラ「カルメン」のメロディーが用いられていると同時にヴァイオリンの華やかな技巧が繰り広げられる作品です。

 

国内のみならず海外で研鑽を積まれています。海外での生活はいかがですか?

 

ウィーンは伝統があるだけでなく、音楽が日々の生活と密着していて、クラシック音楽の未来の発展を信じることができる街です。いろいろな文化が豊かであること、様々な人々の思想の交差が活発であること、そして何といっても、オーストリアの広大な自然から得られるエネルギーなど、様々なこと一つ一つが自分の刺激になっていると感じる毎日です。
家の近くにオペラ座、ムジークフェライン、コンチェルトハウスがあります。2年前にウィーンに来てから数えきれないほど沢山の演奏会を聴きました。このように、活気溢れる街でありながら、勉強をするのに静かで集中できる環境でもあります。自分の中で、わからなかったこと、知りたかったことが、一つ一つわかるようになり演奏に生かせるようになってきている実感があります。今年9月より文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員として、さらに3年間勉強を継続できることが嬉しいです。

 

これまでに大きく影響を受けたヴァイオリニストがいたら教えてください。

 

私は、日本で10代という基本を作る時期に、原田幸一郎先生とジェラール・プーレ先生というお二人の素晴らしいヴァイオリニストからたくさんの事を学びました。音楽だけでなく、その時々に先生方が話してくださったことや頂いた言葉からも、大きな影響を受けてきたと思います。
現代のヴァイオリニストではレオニダス・カヴァコスとジャニーヌ・ヤンセンの演奏が大好き!カヴァコスは、ウィーンで聴くチャンスが多いヴァイオリニストです。彼の、楽譜を深く読み込む誠実な姿勢と完璧な技術から生まれる、生命力にあふれる豊かな音楽に惹かれています。今年6月にはアテネでのマスタークラスも受講しました。

 

お休みの日は何をされていますか?

 

ウィーンは瀟洒な建物が多く、歩いているだけでも美しい街です。オーストリア国内随分あちらこちら行きましたが、どこも本当に綺麗なのです。ウィーンは小さい街なので電車を使わなくても中心街は歩いて移動できるので、散歩をしたり、美術館に行ったりすることが多いです。

 

松本さんがこれからやりたいと考えていることがあれば教えてください。

 

実は私は恥ずかしいのですが、自転車に乗れなくて、ウィーンにはとても良い自転車レンタルサービスがあって、市内に110か所レンタル自転車ステーションがありどこにでも1時間以内に返せば費用は掛かりません。(15分経ったら、また借りることができます!)それで、この間試しに借りてみたのですけれど、そうしたらサドルを一番下に固定しても足が地面に届かなくて・・・ちょっとショックでした(笑)。また、ブレーキの仕組みが日本と違って、足を進行方向と逆に動かすとブレーキがかかる。マスターするのは大変そうなのですが、乗れるようになりたいと本気で思っています。目標は、リンク通りを自転車で1周することですが、これは私にとってかなり高い目標といえます。
ヴァイオリンでは、様々な場所で自分の力を試したくなってきています。来年はいろいろな意味でチャレンジの一年になりそうです。

 

 

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