Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

打楽器集団「男群(おぐん)」&音楽的道化師・みま

2015年5月 9日 14:00コンサートの詳細

 

新機軸エンターテイメント、可能性は無限大!

フィリアホールではいわゆる「クラシック」な楽器編成のコンサートが多いのですが、5月に登場の「打楽器集団『男群』&音楽的道化師・みま」は、ダイナミックな打楽器アンサンブル&パフォーマンスのコラボレーションという新機軸の公演です。クラシックは敷居が高くて、という方にぜひおすすめ!楽しみな公演に向けて「男群」メンバー&音楽的道化師・みまさんに、メールでお話を伺うことができました。

 

 

「打楽器集団『男群』」という特徴的な団体名です。結成の経緯を簡単に教えてください。

 

山澤:私が学生だった当時、音楽大学に男子学生はとても少なく、私たちの在籍していた洗足学園音楽大学でも打楽器の男子学生は10人にも満たない数でした。そのため結束が強く学年を越えてとても仲が良かったので、冬に行われるパーカッションフェスタに特に仲の良かった5人のメンバーで打楽器アンサンブルの名曲である「オグン・バダグリス」という曲を演奏することになりました。その際「男だけだからオグン=男群だね」という冗談から団体名が決まりました。しばらくはその名前の厳つさから、和太鼓の集団と間違えられたり「男軍」だったり「男郡」だったり表記を勘違いされる事もしばしばありました。
田中:当初の男群は卒業などの都合でメンバーもそれぞれの活動に向かいましたが、現リーダーの山澤がそのまま引き継ぐ形で打楽器集団「男群」と改称し、メンバーも入れ替わり立ち替わりで来ましたが、ここ4〜5年で落ち着きつつあります。

 

昨年開催された、難関で知られる「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」第8回フェスタ部門で、唯一の日本人団体入賞を果たし大いに話題になりました。入賞前と後で、変わったことはありましたか?

 

山澤:訪れたホールや公演先などでは入賞したこともあり以前より興味をもってくれるようになりました。結成から今まで沢山の人に応援していただきましたが、その方々達が本当に喜んでくれていることを体感することがあり、その事が一番うれしく思います。
田中:沢山の方から称賛と依頼演奏のお問い合わせを頂く様になりました。体感的にはこれまでの3倍は増えたと思います。また、団としてもコンクールに向けて同じベクトルで過ごせた為、アンサンブルの内容も密度の濃いものとなりました。
清水:入賞して以来、聴衆の方々からの素晴らしい反応を体感し、自分の意識の中で「僕たちがこれからの打楽器、ひいては器楽の新しい世界を開拓していくんだ」という意識が生まれました。
西窪:自分が「男群」にいる事を知らない音楽業界関係者の方が「男群」を話題にしているのを聞いた時は環境が変化したなぁと実感しました。そして自分たちの音楽がインターネットにアップされると沢山の反響があったり、演奏会に沢山のお客様が来る様になったりして、確実に誰かが自分たちの事を見ているんだと感じる様になりました。
小畑:男群の名前を広く知っていただき、色々なお話をいただけるようになりました。

 

一方の「音楽的道化師・みま」さん。どのような経緯でパフォーマンスの道に進まれたのでしょうか?

 

みま:パントマイムの劇団に入団したのが芸歴の第一歩です。パントマイムの修行を経て、劇団より、遊園地やイベントに派遣されて現場を踏み、劇団主宰の公演で舞台経験を踏み、パフォーマンスの基礎を身につけました。オリジナルのショーを作りたくて、アコーディオンや歌をパフォーマンスに取り入れていくうち、‘オペラ座の道化師’という現在の形に固まって参りました。

 

ピアノ曲のアレンジ、さらにはオペラアリア?など、プログラムもとてもユニークです。聴き所を簡単に教えてください。

 

みま:オペラアリアに関しては、男群の皆様に、みまの芸風に寄っていただいていることなので、いつもありがたい思いでいっぱいです。みまとしては普段一人なのでカラオケでやっていることを、贅沢にも6名の殿方の力強い生演奏に煽られますので、毎度大興奮でございます。お客様にも、時に繊細、そして時にオペラらしく、大胆かつド迫力の演奏を、ご堪能いただけることと思います。
山澤:他のどの編成でも味わえない、濃厚な時間を楽しんでいただければと思います。
田中:演奏者一人一人が面白いとは思いますが、全体に目と耳を傾けて欲しいです。私たちの細かすぎて分かりにくいマニアックなこだわりを楽しんで下さい(笑)
清水:打楽器の「シンプルだが奥深い」音色や、他の楽器では出せない独特の響きや組み合わせを楽しんでいただきたいです。
西窪:聴き所はもちろん全部です(笑)。実際のところ起承転結のあるプログラムなので、初めて音楽の演奏会に来る方にはもってこいだと思います。終わったあととニコニコしながら帰れる「幸せ感じ上手」な演奏会だと思います。
小畑:アフリカの太鼓を使った楽曲は、会場の方たちも身体を使って参加する楽しい曲です。

 

お二方のタッグで、学校鑑賞会でたくさんの学生さんに感動を与えてきました。今どきの学生さんの反応はいかがですか?

 

みま:スクールコンサートではありがちの、寝ちゃってる方とか必ずおられますけど、男群のパーカッションが躍動感がありますので、大概のお子たちはノリノリです。そこへ持ってきてみまが笑いを投入しますので、声を出したり、手拍子したり、どんどん参加を促しますので、大きな劇場が一体感に包まれて、世にも珍しい音楽空間が具現します。きっと笑うにしろ、驚くにしろ、感動するにしろ、新鮮なんでしょうね。時にとても大きな反応となって返ってきて、すごいエネルギーの応酬をしたなあ…と感動することがあります。
山澤:鑑賞教室ということで、最初は堅苦しく見ている学生たちが、だんだんと楽しんでリラックスして、最後には満足してくれているのは我々も力をもらえます。
田中:各学校それぞれですが、舞台→聴衆の一方通行なコンサートにならないように、出来るだけ多くの人と一体感を共有すべく心掛けているので、その盛り上がりといったらもうロックのコンサートかと思う位です。
清水:多芸なみまさんのパフォーマンスに学生が盛り上がり、男群の多彩なサウンドに学生が感心する、そんな様子です。
西窪:「ちょっと変な演奏会」なもので(笑)、見たことない楽器やちょっと変わったパフォーマンスに学生さん達は最初面食らうのですが、慣れてきてからの盛り上がりは大変なもので、会場が一体感で包まれるのが舞台にいても伝わります。
小畑:とても素直だと思います。最初は少し緊張感がありますが、こちらが今日はこういう音楽ですと演奏していると、楽しむ時には楽しんで、真剣にも聴いてくれていると思います。

 

打楽器とパフォーマンス、というユニークな組み合わせ、この編成のおもしろさはどのあたりにあるとお考えですか?

 

みま:男群の打楽器の躍動感と、お客さんを巻き込むスタイルみまの芸風が組み合わさってしまうと、お客様も全身で音楽に参加することになってしまう、という点だと思います。
山澤:魅せるという点で共通項があるように思います。動き、音。こだわって作っているところの根源が同じところにあるので一つの舞台としてとても面白くできているように思います
田中:なんといっても楽器がおしとやかではないので(笑) パフォーマーとの相性は抜群と自負してます。
清水:ただの伴奏にとどまらない「男群」の打楽器アンサンブルと、それにもまして個性的なみまさんのパフォーマンスが魅力です。
西窪:打楽器アンサンブルの「グルーヴ感」とみまさんのパフォーマンスが絶妙にブレンドされて、全身で音楽を体感出来るところにあると思います。
小畑:おそらくここでしか聴けない音楽と編成。みまさんの素晴らしい表現力に、打楽器で盛り上げていくという所だと思います。

 

今後それぞれ、またはご一緒に、やっていきたいこと、プロジェクトなどがあれば教えてください

 

みま:まだスクールコンサートでしか組んだことがないので、もっと趣味的な、大人志向なことでもお手合わせいただける機会があるといいなあ、と、みまは密やかに願っております(微笑)。
山澤:学校も良いですが、多くの人に楽しんでもらえるような場。たとえば野外で行われるフェスタなどで演奏してみたいなとも思います。
田中:伝統や古典などは勿論大事で尊敬の念を持った上で、ですが、そればかりに捉われず現代に生きる私たちが発案・実行する様々なエンターテイメントを世に広めて行きたい所存です。
清水:ミュージカルナンバーの演奏やクラシックの歌と打楽器のコラボ、劇のような要素も面白くなると思います。可能性は無限です!
西窪:クラシック作品を分かりやすく噛み砕いて、「クラシック」作品の入り口としてクラシック初心者にも楽しめる作品や公演を作っていきたいと思ってます。あとはおおよそフィリアさんでは出来なそうなアンダーグランドな事もやりたいな(笑)
小畑:皆さんに楽しんでいただける打楽器だけの曲は少ないので、新しい作品を沢山生み出し演奏していきたいです。

 

 

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