Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

池田昭子クインテット

2015年5月30日 17:00コンサートの詳細

 

カラフルな木管五重奏(クインテット)の饗宴!

5月の《女神(ミューズ)との出逢い》で登場するのは、N響オーボエ奏者・池田昭子の呼びかけで集った、才色兼備な5人の女性管楽器奏者たち。さまざまな表情を見せる管楽器、その名手たちが紡ぐカラフルな世界に要注目!「管楽器の国」フランスの作曲家の作品を中心とした華やかなプログラムに期待が高まります。公演を前に、池田昭子さんにメールでお話を伺いました。

 

 

フィリアホールのステージには何度もご登場いただいています。ホールの響きはいかがですか?

 

フィリアホールの響きは、私にはとても相性がよく、いつもより調子が出ます。素直で滑らかな音にしてくれます。これまで室内オケのオーケストラの一員としても、ソリストとしても演奏しましたが、響きがあるのに個々の音はきちんと聴き取れるので無理をすることなく、アンサンブルに集中出来ます。リサイタルのときも、とても気持ちよく演奏させて頂きました。

 

オーボエという楽器をはじめたきっかけは何でしょうか?

 

中学で吹奏楽部に入部したのがきっかけです。希望楽器を書かされたのですが、第1希望フルート、第2希望クラリネット、第3希望オーボエと書いたところ、そのままオーボエの先輩のところに連れていかれて、その日からオーボエを始めました。あっという間にオーボエの魅力にはまって、合奏の楽しさに夢中になりました。吹奏楽はオーケストラの曲をアレンジしたものをよく演奏するのですが、オーケストラの音源を聴くたびに、なんという幅広いダイナミックな響きがするのだろうと思って、いつかはオーケストラで演奏してみたいと思っていました。

 

オーボエの、他の楽器とは違う特徴、また好きなところを教えてください。

 

楽器の調整がもっとも難しく、敏感な楽器であると言えると思います。ほんの少し楽器の調整が狂っただけで、音が出なくなったり、寒いところで演奏すると、すぐに楽器の管体にヒビが入ってしまいます。また、吹き口のリードというのもものすごく繊細で、湿度の変化ですぐ音色や音程、吹き心地が変化してしまいます。
オーボエの好きなところは、感情表現が得意なところです。声でしゃべったり、歌ったりするように音色や口調や歌い回しを変えられます。明るさの中にも陰影のある、あるいは、哀しみのなかにも強い意志のある、というような相反する感情が同居するような表現や、また、風のように吹き抜けたり、遠くまで飛んでいったり、とどまったりいろんな表現が得意なところです。

 

今回は池田さんの呼びかけで、所属を超えた素晴らしいアーティストの皆さんに集まっていただきました。同じ木管楽器奏者同士、横のつながりはやはりあるものですか?

 

横のつながりはもちろんあります。我々は自分の所属するオーケストラだけでなく、他のオーケストラにエキストラとしてお手伝いにいくこともありますし、様々なオーケストラの方が集まる寄せ集めのオーケストラのコンサートもあるので、そういうときにお知り合いになったりします。今回お集り頂いたメンバーの皆さんも、N響にエキストラでご出演頂いたり、室内楽でご一緒したりしている方々で、見てもよし、聴いてもよしの、才色兼備のプレイヤーの方ばかりです。
同じオーケストラの人同士の方が、タイミングの取り方や、フレーズの歌い方の傾向などが似ているので、アンサンブルするのは楽なのですが、違うオーケストラの方同士だと、新しい発見があったり、いろいろ意見交換もできて面白いかなと思って今回はあえて全員違うオーケストラのメンバーを集めてみました。

 

木管五重奏、という編成の楽しみはどのあたりにありますか?

 

木管五重奏はオーボエとファゴットがダブルリードで、発音形態(音を出す原理)が同じなだけで、あとは全て、発音形態がばらばらな不思議なアンサンブルです。しかも木管五重奏といいながらホルン(金管楽器)まで入っています。ですので、アンサンブルとしては、とても合わせにくく難しいと言われています。しかし、逆に楽器の組み合わせで実に何通りもの音色や、表情がでるので、うまくいけば、幅広い面白いアンサンブルとも言えます。そこで今回、5人でも様々な表情のある木管五重奏をより楽しんでいただけるよう、プログラム後半は秀逸なアレンジものを集めています。特に最後のドビュッシーの小組曲はN響首席フルート奏者の神田寛明氏が、オリジナル調にこだわって編曲された素晴らしいアレンジですので、お楽しみになさっていてください。

 

これまで、大きく影響を受けたアーティストがいましたら教えてください。

 

ヒラリー・ハーンさん、五嶋みどりさん その他大勢います。N響には、世界的な指揮者やソリストがたくさんいらっしゃいますので、その度に影響を受けています。五嶋みどりさんは、子供のころからの大ファンで、今年の秋に私がN響に入ってから初めていらっしゃるので、もう楽しみでたまりません。ヒラリー・ハーンさんは、内面からにじみ出る聡明さと、女性らしいしなやかさを合わせ持っていてとても憧れています。

 

お休みの日は何をされていますか?

 

子供が2歳ですので、公園で遊んだり、散歩をしたり、パズルをしたりします。以前は、なかなか一日完全にオフにすることはなかったのですが、最近は子供と遊んだり散歩することで、とてもリフレッシュできて、次の演奏会に向けて、心から楽しんで取り組めるようになりました。

 

ぜひ、これからやりたいと考えていることがあれば教えてください。

 

弦楽器とのアンサンブルや、チェンバロとのバロックの演奏会をもっとたくさんやってみたいです。今回の五重奏の第2弾もできたら嬉しいです。それから、子供のためのコンサートやアウトリーチにも積極的に取り組みたいと考えています。

 

 

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