Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

タブラトゥーラ

2016年2月27日 14:00コンサートの詳細

 

初めて聴くのに懐かしい!

フィリアホールではたびたびルネサンス・バロックなどの古楽器奏者をご紹介していますが、16年2月《音楽のある風景》で登場するユニットは特別。「タブラトゥーラ」、彼らのライブを聴いた人は誰もが、そのダンサブルでとんでもなく楽しい、かつ詩情豊かな音楽に魅了されます。それを端的に表現するなら「新しいのに懐かしい」。五感を存分に開放する世界に、身をゆだねてみませんか?公演に向けて、タブラトゥーラの団長・長老?リュート奏者のつのだたかしさんに、メールでお話を伺いました。

 

 

タブラトゥーラ結成のきっかけを簡単に教えてください。

 

もう30年前になります。ドイツ留学から戻り、リュート奏者としてひっそり活動していた私が、「とにかく誰でも楽しめる音楽をしたい」と、若い演奏家に呼びかけて始めました。中世・ルネサンスの楽器を使って、その昔、街の広場や村祭りでみんなが楽しく歌い踊っていたような音楽をしようと。音楽的な時代考証はひとまず横において(笑)。

 

「タブラトゥーラ」とは不思議な響きのする名前です。どのような意味でしょうか?

 

Tablatura。ラテン語でリュートなどのための特別な楽譜のことです。一般的なおたまじゃくしの五線譜ではなく、リュートの何弦めのどのフレットを押えたらよいか、が示されている実用的な楽譜。普通の人が見てもぜんぜん楽譜には見えないでしょうね。リュート奏者の作ったグループなので、こんな名前にしました。ちょっと可愛い響きでしょ?

 

ヨーロッパの古楽器を使って、中世の曲から新しく作曲された曲までひとつのステージで縦横無尽に演奏する皆さん。古楽器で新しい曲を演奏する面白さはどのあたりにありますか?

 

特に古楽器だからどう、ということはもう自分たちの中にはありません。自分の手足のようなものなので。でも曲を作るときに、こういう楽器で演奏して意味があるかどうか、ということは考えます。古い時代の楽器や民族楽器は、音量や音域など、現代の楽器に比べればさまざまな制約があるわけですが、逆にこういう楽器にしか出せない雰囲気や魅力もたくさんあります。どこか懐かしいような音色や、音を合わせたときの何とも言えない味わいなど。そのあたりは実際に聴いたら感じていただけると思います。

 

メンバーの皆さんはそれぞれソロや別団体でも多種多様なご活躍をされています。そんな中でこうして「タブラトゥーラ」として集まって活動するところにどんな思いを抱かれていますか?

 

一番長い仲間とは30年やってます。一番新しいメンバーでももう10年。みんなそれぞれ、リュート奏者をはじめ、弦楽四重奏団のメンバーだったり、合唱指揮者、フラメンコギタリスト、バロックオーケストラ、ジャズ、民族音楽の奏者などなど、いろんな顔をもっていますが、タブラトゥーラの現場にきたらタブラトゥーラの世界にすっと入れる。気のおけない仲間たちです。

 

今回はダンサーの方がお二人共演されます(フラメンコ:三枝麻衣さん、ベリーダンス:NIKIさん)。古楽器で異ジャンルのダンスと共演するのはとても珍しいですが、その面白さについて簡単に教えてください。

 

このふたりの踊り手に共通するのは「子供の頃から」です。ふたりとも子供の頃からそれぞれ、フラメンコとベリーダンスを踊ってきているので、音楽も踊りも体の中に入ってるんでしょうね。「振り付け」というような言葉がまったく感じられない自然で完成された踊り。タブラトゥーラの音楽にあわせて踊ってもらうんですが、それが気持ちいほどぴったりなんですよ。舞台を見た方はきっと驚くと思います。だいたい、タブラトゥーラの音楽は、聴いていると体がわくわくしてきて踊りたくなるような曲ばかりなんですが、その気持ちを舞台上で表現してくれるのが、このふたりです。

 

フィリアホールのお客様へ一言メッセージをお願いいたします。

 

「初めて聴くのに懐かしい!」。とにかく楽しいコンサートです。聴いて、笑って、ときにしんみり。手拍子して、踊って、ブラボ〜!と叫んで。五感を開放して、楽しんでいってください!

 

 

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