Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

松田華音 ピアノ

2016年7月16日 17:00コンサートの詳細

 

ロシアで開花した鮮烈な才能。

《女神との出逢い》シリーズで夏に登場するのは、2014年に日本人ピアニスト初、名門ドイツ・グラモフォンより衝撃デビューを果たした若き才媛・松田華音。フィリアホールでは15年1月「モーツァルト饗宴」での素晴らしい協奏曲も記憶に新しい彼女が、待望のソロで登場!プログラムは大作「展覧会の絵」とショパンの傑作を軸にしたスケールの大きなもの。幼くしてロシアに渡って培われた恐るべき才能、今後要注目です!期待高まる公演を前に、松田華音さんにメールでインタビューをお願いしました。

 

 

フィリアホールでは2015年1月のニューイヤーコンサートに出演いただきました。ホールの響きはいかがでしたか?  

 

その時は、モーツァルトの協奏曲を演奏させて頂きましたので、今回ソロで演奏させて頂く時とは、印象も少し違ってくるかもしれませんが、とても心地良い空間で、音の中に包まれて演奏させて頂いていたという印象が強く残っています。

 

6歳でロシアに渡り、その後ずっとモスクワで学ばれています。現地の生活で大変なこと、また楽しいことをそれぞれ簡単に教えてください。

 

まず、楽しい事は、色々な素晴らしいコンサートが日常的にあって、気軽に頻繁に足を運ぶ事が出来るということでしょうか。音楽だけでなく、バレエや、オペラ、美術館も大好きなので、そんな環境の中にいられる事は私にとって楽しいことです。一方、大変なことですが、日本の生活と比べると圧倒的に不便だと感じる事や、何倍も労力を費やして解決しなければならない事が沢山あると思います。でも実は私にとっては、それが当たり前の毎日なので(笑)、大変だと思う気持ちは少ないかもしれません。(笑)

 

これまでエレーナ・イワノーワやミハイル・ヴォスクレセンスキーといった名教師に師事しています。彼らの教えで、もっとも印象に残っていることを教えてください。

 

エレーナ先生には、「聞いてくれる人に何を伝えたいのか、いつも必ず考えなさい」と言われてきました。この言葉は、年齢によって自分自身の解釈の深さも違っているのですが。これからも私にとって大切な言葉だと思っています。ヴォスクレセンスキー教授からは、今ではもうお会いすることの出来ない偉大な音楽家の貴重なお話を伺ったりする事も多く、沢山の考えるヒントを与えて頂いています。

 

今回のリサイタルは「展覧会の絵」というロシア音楽史でも巨大な位置を占める作品、そしてショパンの晩年の作品を据えた、スケールの大きなプログラムです。その聴き所や、プログラムの意図を簡単に教えてください。

 

「展覧会の絵」は、ムソルグスキーが、画家で建築家でもあった親友のガルトマンが亡くなり、翌年に開かれた遺作展を訪れた後に書いた作品です。ガルトマンは、自分の作品にロシアの伝統的なモチーフをよく取り入れていたのですが、それはムソルグスキーも同じでした。皆さんもよくご存知の「プロムナード」は、展覧会の会場を歩いているムソルグスキー自身で、親友の絵を鑑賞しながら歩くムソルグスキーを冒頭や絵と絵の間に感じる事が出来るとともに、ロシアの民謡に通じる独特の拍子や旋法が使われていますから、ロシア的な響きを感じる事も出来ます。ガルトマンとムソルグスキーの世界が融合した2人の独特の世界を是非感じて頂ければと思います。
また、ショパンの晩年の傑作であるピアノソナタ第3番と、ポロネーズ第7番「幻想」は、大好きな2曲です。聴いて下さった皆様にとっても、そんな曲に思って頂けるように、心を込めて演奏させて頂きたいと思っています。

 

ドイツ・グラモフォンから衝撃のデビュー後、既に日本でも本格的にリサイタル活動を始められています。日本の聴衆の印象はいかがですか?

 

いつも大きなパワーを頂いていて本当に感謝しています。舞台の上では、一人で演奏しているわけではなく、会場の皆様に支えて頂き、一緒に音楽を作って頂いていますから、本当に有難いです。

 

松田さんは読書が趣味とのこと。あえて一冊大切な本を挙げるなら、何でしょうか?

 

う〜ん、難しい質問です。(笑)本は本当に大好きで、時間があれば読んでいます。家には読んでしまった本も沢山あるのですが、これから読みたいと思っている本も沢山並んでいて(笑)、順番を待っています。特に大切な一冊というのはないのですが、強い印象を受けた本といえば、ジャック・ロンドンの「マーティン・イーデン」でしょうか・・・。

 

松田さんにとって「音楽」とはどんな存在ですか?

 

そうですね、音楽がない生活は、想像できない‥、そんな存在です。

 

 

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