Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

大江馨(ヴァイオリン)&阪田知樹(ピアノ)

2016年9月28日 11:30コンサートの詳細

 

飛躍する二つの才能、横浜から世界へ!

9月の《らん・らん・ランチにいい音楽》でご紹介するのは、ともに横浜を拠点として、そこから世界へ羽ばたく才能あふれる二人です。日本音楽コンクール第1位をはじめ数々のコンクールに入賞、瑞々しい表現力で注目を集めるヴァイオリニスト・大江馨。そして東京藝大在学中に難関ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて最年少ファイナリスト、緻密な演奏で既に大家の片鱗を見せるピアニスト・阪田知樹。二人ともドイツで研鑽を積む伸び盛りの才能、これからも目が離せません!初共演の期待のコンサートを前に、お二人にメールでインタビューをお願いしました。

 

 

ヴァイオリンとピアノ、それぞれの楽器を始めたきっかけを教えてください。

 

大江:元々は兄がヴァイオリンを先に習っていたのですが、兄がヴァイオリンを弾いているのを見て自分もやりたい!と思うようになったのがきっかけで、5歳の時に始めました。
阪田:物心ついた頃には母の古いピアノが遊び道具になっていました。1歳頃から歌を歌い始めたり、音楽が好きなのだろうと思った母が習い事として4〜5歳頃から音楽教室に連れて行ってくれたことがきっかけです

 

お二人がプロになろうと思ったきっかけは何でしょうか?

 

大江:僕は高校生くらいまでは音楽の道に進むかどうかはっきり決めておらず、迷っていました。しかし、大学に入ってから、コンクールで良い結果が出たり、勉強していくうちに音楽の楽しさがさらに分かるようになってプロとしてやっていきたいという気持ちになりました。
阪田:10歳頃ある来日アーティストの演奏会に行った際、多くのお客様がその演奏に真剣に耳を傾け、美しい音楽を演奏家と同時に体感する様子を実際に目の当たりにしたことが、その思いを強めたと今振り返ると思います。

 

お二人とも日本音楽コンクール、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールと、国内外で非常にレベルの高いコンクールを受験されています。コンクールでの印象的なエピソードなどがあれば教えてください。

 

大江:印象的なエピソードというと中々思い浮かばないのですが、コンクールが近づくと、夢の中で突然コンクールの舞台に出て、急に全く準備ができていない曲を弾かないといけなくなり、焦って目が覚めるなんていうことはよくあります。これは音楽家と話をしていると、よく話題になるくらい皆経験しているようです。
阪田:メディア取材が活発なアメリカでのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでは、ちょうど同時期にダルビッシュ投手がいらしたこともあって、コンクール開催中にもかかわらず、突然にお会いするという機会が設定され、ダルビッシュ投手と同じテキサスレンジャーズのユニフォームを着て(笑)コンクール激励とサインボールを頂きました!

 

今回のプログラムはソロとデュオの両方を聴けるぜいたくなプログラムです。その聴き所、またソロとデュオそれぞれの面白さについて簡単に教えてください。

 

大江:今回のプログラムは、2人で相談して決めました。まず最初に、このプログラムのメインとなるフォーレのヴァイオリンとピアノのためのソナタをやりたいねという話になりました。フォーレのソナタは情感がとても瑞々しく、繊細でかつ生きる喜びに満ち溢れるようなハーモニーの美しさがが魅力的です。パガニーニのカプリスと、サンサーンスの序奏とロンドカプリチオーソは、超絶技巧の持つ音楽の可能性が存分に楽しめる曲です。
阪田:2人で演奏する作品がサン=サーンスとフォーレというフランスの作曲家だったこともあり、ピアノソロもフランス作品で揃えさせて頂きました。名曲を取り揃えたプログラムとなっておりますが、特に2人で最後に演奏する、甘美な旋律と若々しさが魅力のフォーレをお楽しみ頂けたら嬉しいです!

 

ヴァイオリンとピアノ、それぞれの楽器の面白さ、醍醐味を簡単に教えてください。

 

大江:ヴァイオリンの特徴的な面白さは、演奏する時楽器が身体に密着していて音が直に身体に伝わるという点だと思います。数ある楽器の中でも最も耳の近くで音のなる楽器の一つではないでしょうか。また音域が高く、時には耳に心地よい音の域を超えてしまうこともできるというのも、良くも悪くも特徴だと思います。
阪田:ピアノは、1つの楽器で数十人で構成されているオーケストラに匹敵する、音高の幅を持っていることがユニークな点です。また室内楽やデュオにて、他の楽器と共演出来る機会が多いことも、ピアノ演奏の醍醐味の1つです。

 

今はお二人ともドイツで研鑽を積まれています。日本との違いを感じるところはありますか?

 

大江:特に弦楽器奏者として1番感じる違いは湿度です。日本に比べて湿気が少ない為、楽器の木材が程よく乾燥して音が鳴りやすいですし、空気も音が伝わりやすいように感じます。そのような環境で演奏をしていると、音楽の作り方も変わるように思います。
阪田:16歳の頃から海外での研鑽を積んでいます。日本より海外にいる方が時間の流れがゆったりしていて、時間の使い方も自分次第という厳しい自由を感じます。

 

お二人は、お休みの日はどのように過ごされていますか?

 

大江:ドイツでは緑に囲まれた場所に住んでいるので、天気の良い日は、よく近くの公園や山を散歩したりしています。家で映画を見たりするのも好きです。
阪田:ゆっくり好きな曲を聴いたり、調べ物をしたり、楽譜などの資料を探したり、作曲や編曲をしたりです。食べることも好きなので、気になるレストランなどに行ったりしたいものですが、なかなか時間がとれません(汗)。

 

これからの目標や、取り組みたいことがあれば教えてください。

 

大江:これからは、ヴァイオリンの魅力を最大限に表現しつつ、ヴァイオリンという楽器を超えて音楽をしゃべるように奏でられる音楽家になることが目標です。
阪田:様々な音楽を毎日のように調べているので、まだあまり演奏機会に恵まれていないとても美しく魅力的な作品を少しずつでも皆様にご紹介していくことが出来たらと思っております!

 

 

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