Fhilia Hall
アーティスト インタビュー

セルゲイ・アントノフ チェロ

2014年10月 5日 15:00コンサートの詳細

 

全てにおいて、心より情熱的に。

かのロストロポーヴィチにも激賞され、2007年チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門を制覇した俊英、セルゲイ・アントノフ。今年は国際音楽祭PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)にもソリストとして初参加と、今まさに躍進の時を迎えています。10月、待望のフィリアホールでのリサイタルは、ショパン、R.シュトラウス、そしてラフマニノフと、ロマン派の傑作が揃ったぜいたくなプログラムになりました。期待が高まる中、メールにてお話を伺いました。

 

 

名曲が揃った素晴らしいプログラムです。

 

僕たちは日ごろ、聴衆に楽しんでもらえるプログラムを作ろうとしていますが、自分たちも演奏していて幸福な気持ちになれる曲も取り入れるようにしています。シュトラウスとラフマニノフのソナタは、僕たちのレパートリーの中でも特に気に入っている曲ですね。この2曲はレコーディングもしました。ラフマニノフの作品はチェロ音楽の最高峰の一角を担う傑作ですし、このプログラムを演奏できることを本当に楽しみにしています。

 

チェリストになろうと決めたきっかけは何だったのでしょうか?

 

母も、そして亡くなった父もチェリストです。僕にチェロを始めさせてくれたのは母の考えで、12年間に渡って教わりました。これについては生涯母に感謝し続けるでしょう。世界で最も偉大な指導者のひとりだと思います。

 

2007年、第13回チャイコフスキー国際コンクールでの優勝はとても大きな出来事だったと思います。その前後で、ご自身で変わったと思うところはありますか。

 

そうですね、コンクールは僕の人生の中でも素晴らしい出来事のひとつです。とにかく大変だったことを覚えていますが、コンクールというのは始まりでしかないですからね。このようなコンクールで優勝するということは僕という演奏家にある程度の信用を与えてくれたと思います。優勝者という肩書は名誉なことですし、そのおかげで頑張って活動できているのではないでしょうか。

 

ソロ活動、コンチェルトと演奏活動を継続する中で、多数の優れたアーティストと共演されていますね。

 

これまで何人もの素晴らしい演奏家との出会いや共演がありました。彼らは皆、僕という音楽家そして人間の中に確かな痕跡を残してくれています。誰か特定の名前を挙げることは難しいです。彼らと過ごした時間や共に鳴らした音楽、その一瞬一瞬が僕の人生にとって大切な時間です。

 

一流の音楽家になるためには何が必要だと思いますか?

 

情熱です。音楽への、そしてプロであることへの絶対的な情熱。プロで在り続けることは途方もなく大変なことで、音楽への絶え間ない愛情、身も心も捧げられることが求められると思います。

 

日本にはたびたび来日されていますが、日本の聴衆の印象を教えてください。

 

日本は本当に大好きです!もう全部好きです(笑)どのホールも素晴らしいし聴きにきてくれる方もとても暖かくて感性が豊かだと感じます。日本公演はいつも楽しみですし、次のコンサートが待ちきれません。

 

お休みの日はどのように過ごされていますか。

 

子どものころからとても活発で、いつもスキーやセイリングをしていたのを覚えています。最近はスキューバダイビングと、少し前から始めた登山ですね。長年やってみたかったので、実際に登ってみると自分が山々の一部になったような感覚になります。しょっちゅう出来ることではないですが、もう少し何とかできないものかと…。山の存在感にはインスピレーションを掻き立てられます。

 

アントノフさんは、どんな人間でありたいと思っていますか?

 

自身が取り組むこと全てにおいて、心より情熱的でありたいです。クリエイティヴィティにとって“慣れ”は落とし穴です…。生活の中でクリエイティヴィティを手放すのは実にたやすいですが、音楽家そしてひとりの人間としてそうなってしまうことを最も恐れています。

 

最後に、お客さまにメッセージをお願いします。

 

まず――― 一番大切なことです―――クラシック音楽を愛している皆さん、僕たちのコンサートに来て下さる皆さんに感謝します。コンサートホールに来て下さる皆さんのお蔭で、音楽は生き続けていきます。生演奏が僕たちのアートの全てですし、そのためにはホールにお客様がいなければ成立しません。僕たちのコンサートを楽しんでもらえることを心より祈っています。皆さん全員と会場でお会いできる日が来るのを待ちきれません!

 

 

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