芥川賞作家であり現芥川賞選考委員、そしてモダン・ジャズを中心に音楽に造詣の深い、異能の作家・奥泉光。「ジャズは単なる耳の楽しみではなく小説の方法でもあり、言葉によるジャズが理想であり憧憬」と語る彼が出逢うのは、新世代プレイヤーとしてビ・バップを中心に真摯に取り組み、国内外で熱い注目を集める若き女性ジャズサクソフォニスト・矢野沙織。今回はトークとともに、初の作家と音楽家のセッションも実現!?
出演者お二人からのビデオメッセージを公開中!(YouTubeリンク)
こちらからご覧ください!
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Message
自分が職業作家として出発したのは一九八九年、『その言葉』と云う作品でデビューしたのだが、思えばこの中編はコルトレーンに憧れてサックスを吹く男が主人公なのであった。それからもモダンジャズを材にした作品を多く書いてきた自分にとって、ジャズは単なる耳の楽しみではない。小説の方法でもある。言葉によるジャズ。これが我が理想であり憧憬だ。
音楽が言葉を引き出し、言葉が音楽を生き生き輝かせる、そうした幸福な時間が持てたらと思う。
奥泉光
全席指定¥4,500
2017年12月9日(土)(WEBは前日18:00まで)
2018年1月14日(日)11:00‐(電話・Web・モバイル)
フィリアホールチケットセンター 045-982-9999(11:00-18:00)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
奥泉光(作家)Hikaru Okuizumi
矢野沙織(ジャズ・サクソフォン)Saori Yano
★カルテットメンバー:矢野沙織 As, ユキアリマサ Pf, 中村健吾 Ba, 小松伸之 Dr
浦久俊彦(ナビゲーター)Toshihiko Urahisa
★カルテットのメンバーを公開いたしました。(7/3)
【第1部】トーク・ステージ
-「鳥類学者のファンタジア」「ビビビ・ビ・バップ」について
【第2部】コンサート・ステージ:奥泉光が選ぶ -わたしの名曲たち
演奏:矢野沙織カルテット
- 矢野沙織(As)ユキアリマサ(Pf)中村健吾(Ba)小松伸之(Dr)
My One and Only Love
浜辺の歌
Ornithology
他予定
---休憩 Intermission---
【第3部】クロストーク・ステージ
作家&アーティストによるトーク&セッション
-「鳥類学者のファンタジア」×「A Night in Tunisia」
【第4部】プレゼント・ステージ
・アーティストが作家に贈る「とっておきの一曲」
・作家がそっとしまっておきたい「思い出の一曲」
(構成・曲目は予告なく変更になることがございますのでご了承ください)
★プログラム構成を公開いたしました。(7/3)
1956年山形県生まれ。作家。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。同大学院修士課程修了。1986年、すばる文学賞の最終候補作『地の鳥 天の魚群』を「すばる」に発表しデビュー。主な著作に『ノヴァーリスの引用』(第15回野間文芸新人賞)『石の来歴』(表題作で第110回芥川龍之介賞)『神器―軍艦「橿原」殺人事件』(第62回野間文芸賞)『東京自叙伝』(第50回谷崎潤一郎賞)のほか、音楽を主題とした作品に『鳥類学者のファンタジア』『シューマンの指』『虫樹音楽集』『ビビビ・ビ・バップ』などがある。
1986年東京出身。9歳のときブラスバンドでアルト・サックスを始める。チャーリー・パーカーに衝撃を受けジャズに傾倒。14歳でビリー・ホリデイの自叙伝に感銘し、自らジャズクラブに出演交渉を行ってライブ活動をスタート。名門SAVOYレーベル日本人第2弾として'03年、16歳でセンセーショナルなデビューを飾る。モダン・ジャズの起源である"ビ・バップ" に真に取り組み、日本にとどまらずニューヨークでもライブを重ねる。20歳にして初のベストアルバムでは、第22回日本ゴールドディスク大賞ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。15年4月、通算11枚目のアルバム、「Bubble Bubble Bebop」をリリース。
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