1年1か月間の長期休館を経て、フィリアホールは2023年5月1日よりリニューアルオープンいたします。そして同じタイミングで、当館は記念すべきオープン30周年を迎えます。このふたつの節目を記念し、2023-2024シーズンは特別コンサートを多数開催します。

リニューアルオープン直後には、コロナ禍後の再来日がようやく実現する、シチリア島出身の鬼才チェリスト：ジョヴァンニ・ソッリマの貴重な無伴奏リサイタル、そして青葉区で育った気鋭のピアニスト・小林海都のリーズ国際入賞後の凱旋となるリサイタルを相次いで開催します。またオープン以来30年ご愛顧いただいた《女神との出逢い》シリーズ記念すべき第300回とそのフィナーレを飾るガラ・コンサートでは、川久保賜紀、松田理奈、南 紫音、毛利文香、中 恵菜、田原綾子、遠藤真理、新倉 瞳と、同シリーズや他主催公演に出演＋注目の名手たち8名が同時に登場し、エネスク＆メンデルスゾーンの名曲を奏でます。11月には、あのハーゲン・クァルテット＆藤田真央の共演、という今シーズン最大の公演も予定！滅多に聴けないこの超豪華な共演、大いにご期待ください。
そしてもう一つの注目公演は、2024年3月に開催する第8回仙台国際音楽コンクールの優勝者・中野りなとルゥォ・ジャチンのデュオ・リサイタル。実は中野りな氏は2014年に小学生にして「未来にはばたくドリームコンサート」で遠藤真理（チェロ）他サイトウ・キネン・オーケストラメンバーの講師陣と室内楽で共演、今回のリサイタルは目覚ましい成長を見せた彼女の帰還公演でもあるのです。お楽しみに！

2023年度から5年間、横浜での西洋音楽の歴史をテーマに沿ってご紹介する特別シリーズ「横濱音楽物語（ヨコハマ・オンガク・モノガタリ）」も始動！初回は明治期の横浜山手で演奏されたコンサート・プログラムの再現として、加耒 徹、實川 風、小林美樹、毛利文香、有田朋央、門脇大樹という6名の実力派奏者が登場します。今後も様々な切り口で展開していくこのシリーズ、ぜひご期待ください。

レギュラーシリーズでも、若手からベテランまで、国内外の優れた演奏家が次々に登場。中でも日本を代表するハーピスト吉野直子とベルリン・フィル首席ハーピストマリー＝ピエール・ラングラメによる豪華な2台ハープ・デュオには特にご注目を！若手から中堅では、岡田 奏＆上野星矢、山根一仁＆阪田知樹、鳥羽咲音、齊藤健太、田所光之マルセル、三浦謙司、中川優芽花、LEO、宮田大＆三浦一馬、クァルテット・インテグラ、山下愛陽といった気鋭の注目奏者が登場します。三浦友理枝のドビュッシー・シリーズ、仲道郁代＆ウェールズ弦楽四重奏団のアニバーサリー作曲家を取り上げるピアノ五重奏シリーズ、小林沙羅＆福間洸太朗によるドイツ歌曲シリーズと、継続＆新たに始まる個性的なシリーズ企画も多数開催します。

大好評の神奈川フィルの名手による室内楽シリーズ、指揮者・広上淳一の「マエストロの白熱教室」、チェリスト山崎伸子が若手演奏家を室内楽でご紹介・共演する「未来に繋ぐ室内楽」も引き続き継続開催。恒例のニューイヤー・コンサートは今回もオール・モーツァルト・プロ、今回は上原彩子＆松田華音という日本を代表するピアニスト2人による華やかな2台ピアノ・プログラムが実現！フィリアホールで毎年定期公演を行っている山田和樹＆横浜シンフォニエッタによる、ジョージアの大作曲家アザラシヴィリの世界初演曲（ピアノ：碓井俊樹）にもご注目ください。

海外からはハインツ・ホリガーやカニサレスといった巨匠・ベテランから、ラファエル・アギーレやアレクサンドル・タローといった充実の中堅、そしてティボー・ガルシアやレオノーラ・アルメッリーニなど初登場の若手奏者が次々登場します。中でもかつて2度の登場で圧倒的絶賛を博したラファウ・ブレハッチの3回目の登場には特にご注目を！また当初コロナ禍前に予定していたアレッサンドロ・カルボナーレやキアロスクーロ・カルテット公演がようやく実現するなど、見逃せない・聴き逃せない公演ばかりです。ぜひお楽しみに。

なお2023年度より、フィリアホール主催・共催公演の従来のコンサート・シリーズを大幅に改訂いたします。
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※掲載情報は2023年3月現在の情報です。公演日時、公演名、出演者、曲目、他掲載内容は予告なく変更になることがあります。
また、ここに掲載のない公演も追加で開催することがあります。チケット料金・曲目等は決定次第公開します。