「音楽の全てが現れる」と言われる、最も奥深いジャンル「室内楽」。その室内楽を通じてこれから飛躍する有望なアーティストたちを紹介する平日お昼のコンサート・シリーズ「未来に繋ぐ室内楽」は、演奏者・教育者として精力的に活動するチェロの名匠・山崎伸子をプロデューサーに迎え、2017年からフィリアホールで開催しています。
4回目に登場するのは、ピアノ三重奏団「葵トリオ」。山崎氏の薫陶を受け、室内楽部門世界最高峰と名高いコンクールで優勝した、まさに今!ご紹介しなければならないアーティストです。
個人の技量とアンサンブル力が極めて高い次元で要求されるために、世界でも常設団体の少ないピアノ・トリオ。真に実力ある者だけが生き残れる厳しい世界で認められた彼らが披露するのは、ベートーヴェン&シューベルトの「王道」と、アメリカの異才アイヴズの作品を組み合わせた野心的なプログラム。新世代の室内楽の最前線、必聴です。
プロデューサー・山崎伸子氏からのMessage
葵トリオは18年のミュンヘン国際コンクールで優勝したピアノ・トリオです。
これは日本人グループの室内楽部門で1970年東京クヮルテット以来の快挙です。
コンクールでは、3人の音楽に対する志向と演奏技術、アンサンブル能力の高さをとても評価されました。
今回、私は音楽作りのアドバイスをするのみです。
それでは葵トリオの魅力を存分にお楽しみ下さい!
山崎伸子
※当公演では山崎伸子氏は出演いたしません。
★前日リハーサルの一部を一般公開します!★
【日時】2019年4月23日(火)14:00-16:00
※時間は進行に応じて前後する可能性がございます。
【料金】入場無料・全席自由(随時入場可・未就学児入場不可)
※チケット未購入の方も入場可能です。
全席指定¥2,000 学生¥1,000
2018年12月9日(日)11:00-12月12日(水)18:00 ※Web・FAX・郵送のみ
2019年1月13日(日)11:00- ※発売日は電話・Webのみ
フィリアホールチケットセンター Tel:045-982-9999(11:00-18:00))
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
葵トリオ Aoi Trio
ヴァイオリン◎小川響子
Kyoko Ogawa, Violin
チェロ◎伊東 裕
Yu Ito, Cello
ピアノ◎秋元孝介
Kosuke Akimoto, Piano
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 op.11「街の歌」
L.v.Beethoven: Piano Trio No.4 in B-Flat Major, op.11
アイヴズ:ピアノ三重奏曲
C.Ives: Piano Trio
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D898
F.Schubert: Piano Trio No.1 in B-Flat Major, D898
東京藝術大学、サントリーホール室内楽アカデミー第3期生として出会い、2016年に結成。「葵/Aoi」は、3人の名字の頭文字をとり、花言葉の「大望、豊かな実り」に共感して名付けた。2018年第67回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門にて、日本人団体史上初の第1位を成し遂げた。
奈良県橿原市出身。東京藝術大学、同大学院修士課程を首席で修了。第10回東京音楽コンクール弦楽部門第1位、及び聴衆賞を受賞。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2015第1位等、受賞多数。東響、新日本フィル、都響をはじめ、在京オーケストラと多数共演。サントリーホール室内楽アカデミー 第3期、第4期フェロー。現在、ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー在籍、樫本大進氏より指導を受ける。
奈良県生駒市出身。日本音楽コンクールチェロ部門第1位受賞。関西フィル、日本センチュリー交響楽団、他オーケストラと協演。リサイタル・ノヴァ、クラシック倶楽部などに出演。藝大にて福島賞、安宅賞、アカンサス音楽賞、三菱地所賞受賞。斎藤建寛、向山佳絵子、山崎伸子、中木健二各氏に師事。東京藝術大学音楽学部を首席で卒業、同大学院に進学し、現在ザルツブルク・モーツァルテウム大学にてE・ブロンツィ氏に師事。
兵庫県西宮市出身。東京藝術大学、同大学院修士課程を首席で修了。第2回ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノコンクール第2位、第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール特別賞などを受賞。各地でソロリサイタルを開催し、オーケストラとの共演や室内楽の公演も数多く行っている。サントリーホール室内楽アカデミー第3期フェロー。現在は演奏活動と並行して、東京藝術大学大学院博士後期課程にて研鑽を積んでいる。