渡辺玲子(C)Yuji Hori 小林美恵(C)Akira muto
Sunday 19 January 2020, 14:00
フィリアホール ミュージックアカデミー・プログラム
Reiko Watanabe, Mie Kobayashi, Yoshihiro Kondo“Violin & Virtuoso!”
「人の手によるもっとも完璧な楽器」といわれるヴァイオリン。
その謎と魅力に、日本を代表するふたりの女流ヴァイオリニスト・渡辺玲子&小林美恵がトークと演奏で迫ります。
ピアニストには実力派・近藤嘉宏を迎え、『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト -パガニーニ伝』の著者・浦久俊彦のナビゲートとともにおくる、ヴァイオリンの「謎」と「魅力」の探求ツアー、どうぞお楽しみに!
全席指定¥4,500 学生¥1,000
2019年9月8日(日)11:00~9月11日(水)18:00 ※Web・FAX・郵送のみ受付
2019年10月6日(日)11:00 ※発売日は電話・Webのみ受付
フィリアホールチケットセンター Tel. 045-982-9999 (11:00~18:00)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
東急株式会社
ヴァイオリン◎渡辺玲子、小林美恵
ピアノ◎近藤嘉宏
ナビゲーター◎浦久俊彦
Reiko Watanabe, Violin
Mie Kobayashi, Violin
Yoshihiro Kondo, Piano
Toshihiko Urahisa, Navigator
【第1部】
ヴィヴァルディ:ラ・フォリア(トリオ・ソナタ ニ短調 Op.1-12, RV63) ◎渡辺、小林、近藤
A.Vivaldi: “La Folia” - Trio Sonata in d-minor, Op.1-12, RV63
TALK:ヴァイオリン -神秘の楽器とふたつの謎
パガニーニ:モーゼ幻想曲 ◎渡辺、近藤
N.Paganini: Moses Fantasy, MS.23
サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲より カプリス op.56-6 ◎小林、近藤
C.Saint-Saëns (arr. by E.Ysaÿe): Caprice from Etudes by the form of Waltz, Op.56-6
TALK:ヴァイオリン -奇跡の楽器 その誕生と秘密
モシュコフスキ: 2つのヴァイオリンとピアノのための組曲より 第1、4楽章 ◎渡辺、小林、近藤
M.Moszkowski: Suite for 2 Violins and Piano, Op. 71
---休憩 Intermission---
【第2部】
イザイ: 2つのヴァイオリンのためのソナタより 第1楽章 ◎渡辺、小林
E.Ysaÿe: Excerpts from Sonata for two solo violins
TALK:ヴァイオリニストが語る名器の秘密
ヴァーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死 ◎近藤
R.Wagner - F.Liszt: Isoldes liebestod
サラサーテ:ナヴァラ ◎渡辺、小林、近藤
P. de Sarasate: Navarra
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン ◎渡辺、小林、近藤
P. de Sarasate: Zigeunerweisen
★全曲目とコンサート構成を掲載いたしました。(12/12)
超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性と幅広いレパートリーで、世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。これまでにワシントン・ナショナル響、ロサンゼルス・フィル、フィルハーモニア管、BBC響、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロシア・ナショナル管、バンベルク響などと共演。中でもシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレ、サンクトペテルブルク響との共演はCDもリリースされ、大好評を博した。
活動は幅広く、欧米で高い評価を得ているダンス・カンパニー「Noism」とケネディ・センター等で度々共演、また、G. アレヴィ作曲のヴァイオリン協奏曲は現地ミラノとラヴェンナの聴衆に圧倒的な熱狂をもって迎えられた。
最新CDは“AIR & DANCE on Violin”。秋田の国際教養大学特任教授。05年第35回エクソン・モービル音楽賞奨励賞受賞。
ニューヨーク在住。
使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。在学中に安宅賞、福島賞を受賞。1990年、ロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝。以来、国内外で日本を代表するヴァイオリニストとして活躍。これまでに、国内の主要オーケストラ、ハンガリー国立交響楽団、プラハ交響楽団のソリストとして、充実した演奏を高く評価された。また、静岡のAOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーをはじめ、数多くの共演者と室内楽の分野においても活動を広げている。 2010年には、ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門の審査員として招かれた。そのほか、フランス、イギリス、タイ、中国、韓国、ニュージーランド等でも公演を行い、洗練され、しかもダイナミックに奏でられる重厚な演奏は、多くの聴衆を魅了した。 2015年はデビュー25周年を迎え、2017年までに6回の記念リサイタルシリーズを好演。2018年2月からは、Hakuju Hallにてリサイタル新シリーズ「小林美恵 華麗なるヴァイオリンの伝説」(全6回)を開始した。CDは、「プレイズ・クライスラー」、「ヴァイオリン名曲集」など多数録音しており、2018年5月には、新CD「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)」がリリースされた。 現在、昭和音楽大学客員教授。
桐朋学園大学を首席卒業。ミュンヘンにてゲルハルト・オピッツ氏のもとで更なる研鑚を積む。1987年日本音楽コンクール第2位。1992年ミュンヘン響との共演でデビュー。以後サントリーホール、ザ・シンフォニーホールなどの主要ホールでリサイタルを開催。2004年、カーネギーホール、2006年、ウィーン・ムジークフェラインでリサイタルデビュー。2016年、ミュンヘンのマックス・ヨゼフ・ザールでリサイタルを開催、ウィーンのムジークフェライン大ホールにベート?ヴェンの「皇帝」でデビューを飾った。数多くの国内外のオーケストラに客演し、ネーメ・ヤルヴィ、トーマス・ザンデルリンク、広上淳一、外山雄三の各氏をはじめとする数多くのマエストロと共演を重ねている。2018年、光州市立交響楽団(韓国)定期演奏会に招かれるなど、国際的な活動にも益々の広がりを見せている。
現在までに30タイトル以上のCD及びDVDをリリース、プロデューサーにギタリストの鈴木大介を迎えたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲の録音では、深化した音楽性に高い賞賛が寄せられている。
文筆家、文化芸術プロデューサー。パリで音楽学、歴史社会学、哲学を学ぶ。フランスを拠点に20年以上にわたり、音楽・芸術分野だけでなく、M.O.F. (フランス最優秀職人)の支援など、幅広く総合文化プロデューサーとしても活躍。帰国後、三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、現在、浦久俊彦事務所代表。
多彩な分野のアーティストのオリジナル企画を手がけるほか、一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、サラマンカホール音楽監督として、日本とヨーロッパの文化芸術交流にも力を注いでいる。著書に『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』(新潮社)、『138億年の音楽史』(講談社)、『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト?パガニーニ伝?』(新潮社)がある。