ニコラ・アルトシュテット©Marco Borggreve
マクシム・エメリャニチェフ©Andrej Grilc
Saturday 14 September 2024, 14:00
Nicolas Altstaedt & Maxim Emelyanychev Cello &Piano Duo Recital
いずれもフィリアホール初登場のニコラ・アルトシュテットとマクシム・エメリャニチェフ。しかしヨーロッパの音楽シーンをよくご存じの方なら、「日本でこんな注目の共演が!」と歓喜される方もいらっしゃるはず。実は二人とも、既に欧州ではトップクラスの注目を集める大人気アーティストなのです。
アルトシュテットは若くしてサロネンやファジル・サイなど名だたる巨匠と次々に共演、それだけの信頼を集める相当な実力者ですが、チェロ演奏以外に指揮、音楽祭のプロデュースも行い、チェロもバロックとモダンを使い分けるなど、現代の音楽家のあるべき姿を体現するかのような大活躍を見せています。2023年の来日公演では、方やオールバッハの無伴奏、方やバロック時代のガブリエリ、超大曲のコダーイ、そしてデュティユーやヴィトマンなど現代作品をミックスした幅広い時代にわたる超絶難易度無伴奏プログラムを、いずれも非常に高水準なクオリティで披露し、彼の名を初めて知った方も多い日本の聴衆に衝撃を与えました。
一方のエメリャニチェフは、指揮と鍵盤奏者の両輪で既にご存じの方は多いでしょう。スコットランド室内管で代役指揮者として登場した際、メンバーを魅了してそのまま首席指揮者のポストに招かれたという伝説を持ち、数多の国内外主要オーケストラと共演する一方、古楽オーケストラ「イル・ポモ・ドーロ」の首席指揮者を務め、かのクルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルト《フィガロの結婚》では通奏低音で参加し高く評価されるなど、歴史的楽器演奏にも深く取り組むエメリャニチェフ。一昨年2022年に東京で貴重なリサイタルを行ったときは、なんとチェンバロ・フォルテピアノ・モダンピアノを一つのステージで弾き分ける!という離れ業をやってのけ、やはり聴衆に新鮮な驚きを与えました。
そんな、もはや躍進という言葉では伝えきれない才気煥発の二人の貴重な共演となれば、必然的にプログラムにも注目が集まるところですが、なんと今回出てきた曲目は、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスの名曲+隠れた名品・ブリテンのソナタという、という、王道・実直・それゆえに演奏者が試される難しいプログラムです!数多のチェリストとピアニストが取り組んできたレパートリーに、新時代の精鋭たちはどのような答えを見せるのか。 …これは必聴です!
S¥7,500 A¥7,000
FAX・郵送◎2024年3月11日(月)18:00必着
Web◎2024年3月9日(土)11:00~3月11日(月)18:00
※先行予約は電話申込はございません。
2024年4月13日(土)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付
■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。
■未就学児の入場はお断りいたします。
■青葉台東急スクエアの駐車券のサービスはございません。
■車椅子席をご希望の方は、チケット申込の際お知らせください。
■チケット定価に含まれない諸手数料等は、公演の中止・延期等における
チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。
フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
東急株式会社
チェロ◎ニコラ・アルトシュテット
ピアノ◎マクシム・エメリャニチェフ
Nicolas Altstaedt, Cello
Maxim Emelyanychev, Piano
ベートーヴェン◎チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.5-1
ブリテン◎チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
シューマン◎幻想小曲集 Op.73
ブラームス◎チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op. 38
Ludwig van Beethoven: Cello Sonata No.1 in F Major, Op.5-1
Benjamin Britten: Cello Sonata No.1 in C Major, Op.65
Robert Schumann: Fantasiestücke, Op.73
Johannes Brahms: Cello Sonata No.1 in e minor, Op.38
美しい音色と、楽々とこなす技巧性で知られるドイツ・フランス系のチェリスト。現在活躍中のチェリストの中でも、最もクリエイティブで、多才な一人である。
ソリスト、弾き振り、そして室内楽で世界的に定評があり、バロック音楽から現代曲までの幅広いレパートリーの演奏で聴衆を魅了している。
近年では、イギリス室内管弦楽団で弾き振りのプログラムでのデビュー、ヘルシンキ音楽祭でエサ=ペッカ・サロネン指揮によるサロネン作曲のチェロ協奏曲の初演、ラハフ・シャニ指揮ギュルツェニヒ管弦楽団での演奏を行った。また新作の初演にも積極的に取り組み、トーマス・アデスやイェルク・ヴィトマン、ブライス・デスナー、ファジル・サイ、セバスティアン・ファーゲルルンドなどの作曲家と演奏を行っている。2016年にはピアニスト・コンポーザーであるハウシュカに映画監督のフェデリコ・フェリーニの台本にインスパイアされたチェロ協奏曲を委嘱し、同曲はロンドンとデュースブルクで初演された。ハイペリオンから発売されたC.P.E.バッハの協奏曲の録音(ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロとの共演)は2017年BBCミュージック・マガジン協奏曲賞を受賞。17年ファジル・サイとの共演で、ワーナー・レーベルよりソナタ集を発売。既発のハイドン、シューマン、リゲティ、ショスタコーヴィチそしてヴァインベルクのチェロ協奏曲集はいずれも世界的に高い評価を得ている。
演奏楽器は、ジューリオ・チェーザレ・ジーリ・チェロ。ローマ、1760年頃製作。
1988年ロシア生まれ。ニジニ・ノヴゴロド音楽院で指揮を学んだ後、モスクワ音楽院でロジェストヴェンスキーに師事、フォルテピアノとハープシコードをマリア・ウスペンスカヤに学んだ。12歳で指揮者としてデビュー以来、モダン・オーケストラ、バロック・オーケストラの両方を指揮している。これまでにトゥールーズ・キャピトル管、リヨン国立管、ミラノ・ヴェルディ管、ロイヤル・リヴァプール・フィル、スコットランド室内管、スイス・イタリア管、サンクトペテルブルク響、セビリア王立響に客演。またエイジ・オブ・エンラインメント・オーケストラを指揮してヘンデル「リナルド」でグラインドボーン音楽祭にデビュー。その他ロシア国立フィル、ニジニ・ノブロゴロ・フィル、ムジカ・エテルナ、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ネザーランド・フィル、東響、スペイン国立管、ガリシア王立管を指揮。2016年にはチューリッヒ歌劇場に「後宮からの逃走」でデビューした。古楽アンサンブル、イル・ポモ・ドーロの首席指揮者を務め、ヘンデル「タメルラーノ」「ロザリンデ」を発表するほか、ジョイス・ディドナートとは世界ツアーのほかワーナー・クラシックスよりレコーディングをリリースしている。CD「戦争と平和の中で」は2017年のグラモフォン賞リサイタル部門を受賞した。テオドール・クルレンツィス指揮モーツァルト「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」のレコーディングにはフォルテピアノ奏者として出演している。
最新盤「モーツァルト・ピアノ・ソナタ集」はフランスのショック賞を受賞した。