チェロの名匠・山崎伸子が、今そしてこれから世界に躍進する若き室内楽団体を紹介する「未来に繋ぐ室内楽」シリーズ。今回も注目の弦楽四重奏団が登場します。
今回登場のクァルテット風雅は、第13回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位獲得で話題の新鋭団体。ソリストとしても活躍する優れたメンバーたちは、サントリーホール室内楽アカデミーや元東京クヮルテットのクライヴ・グリーンスミス氏のクラスで研鑽を積むなど、着実に進化を積み重ねてきています。
今回彼らが披露するのは、ベートーヴェンの初期作品と、シューマンの「室内楽の年」の最初に作曲された名品、そして師の山崎氏が加わったチェロ2本の弦楽五重奏の名曲・オンスロウの「弾丸」。古典からロマンの架け橋となる時代の傑作を、鮮やかな演奏でぜひお楽しみください。
プロデューサー・山崎伸子氏からのメッセージ
クァルテット風雅は2024年秋吉台コンクール弦楽四重奏部門にて第1位、併せてベートーヴェン賞を受賞し、将来を期待されるグループです。彼らの素晴らしさは一人一人の演奏能力、アンサンブル能力の高さと音楽的思考の方向性等々、クァルテットとして必要な面がバランス良く優れているところです。
今回は彼らの得意とするベートーヴェンから始まり、シューマンが残した3曲から名曲の1番を。最後は珍しいオンスロウの弦楽五重奏曲です。彼自身が経験した事故からの表題「弾丸」の名が付いています。この機会に是非お聴き下さい。
山崎伸子
全席指定¥2,000 学生¥1,000
FAX・郵送◎2025年3月11日(火)18:00必着
Web◎2025年3月9日(日)11:00~3月11日(火)18:00
※先行予約は電話申込はございません。
2025年4月12日(土)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付
■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。
■未就学児の入場はお断りいたします。
■青葉台東急スクエアの駐車券のサービスはございません。
■車椅子席をご希望の方は、チケット申込の際お知らせください。
■チケット定価に含まれない一部諸手数料等は、公演の中止・延期等における
チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。
フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
クァルテット風雅
ヴァイオリン◎落合真子
ヴァイオリン◎小西健太郎
ヴィオラ◎川邉宗一郎
チェロ◎松谷壮一郎
共演◎山崎伸子(チェロ)
ベートーヴェン◎弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op.18-2
シューマン◎弦楽四重奏曲 第1番イ短調 Op.41-1
オンスロウ◎弦楽五重奏曲 第15番ハ短調 Op.38「弾丸」
(共演◎山崎伸子(チェロ))
Ludwig van Beethoven: String Quartet No.2 in G Major, Op.18-2
Robert Schumann: String Quartet No.1 in a minor, Op.41-1
George Onslow: String Quintet No.15 in c minor, Op.38, “The Bullet”
落合真子(Vn)小西健太郎(Vn) 川邉宗一郎(Va)松谷壮一郎(Vc)
OCHIAI Mako(Vn.) KONISHI Kentaro(Vn.) KAWABE Soichiro(Va.) MATSUTANI Soichiro(Vc.)
2023年11月、2001年生まれの4人によって結成。
第13回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門にて第1位、併せてベートーヴェン賞、山口県知事賞(グランプリ)を受賞。2024年 キジアーナ音楽院夏期アカデミーにてClive Greensmith氏のクラスに全額奨学金を得て参加。プロジェクトQ 第22章に参加。サントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。 2024年度第34回松尾学術振興財団より助成を受ける。室内楽を吉田有紀子、原田幸一郎、池田菊衛、山崎伸子の各氏に師事。
Fugue(伊)は主題が次々と模倣反復されていく対位法の楽曲の意。日本語において風雅は芸術の意を含む。本質的なものを大切にしながらも、歩みを止めることなくメンバーと共に成長していきたいという想い、また、日本のみならず、海外へも活動の場を広げていきたいという願いがカルテット名に込められている。
広島生まれ。桐朋女子高等学校音楽科、同大学音楽学部卒業。齋藤秀雄、レイヌ・フラショー、堤剛、安田謙一郎、藤原真理各氏に師事。第1回民音室内楽コンクール第1位、第44回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。卒業後、文化庁海外派遣研修員として、2年間ジュネーブでピエール・フルニエに師事。日本国内の主要オーケストラとの共演のほか、カザルスホール・チェロ連続リサイタルへの出演、プレアデス・ストリング・クァルテット主軸としてベートーヴェンの弦楽四重奏全曲に取り組むなど、卓越した音楽性を発揮している。2007年から10年間にわたり、チェロ・ソナタの代表曲を網羅したリサイタルシリーズを展開。またこのシリーズと平行して、チェロ・リサイタルVol.1がリリース(ナミ・レコード)。同シリーズのチェロ・リサイタルVol.4が「2011年度第49回レコード・アカデミー賞 室内楽曲部門」を受賞。1987年「村松賞」、「グローバル音楽賞
第1回奨励賞」受賞。2012年度「東燃ゼネラル音楽賞」(旧:エクソンモービル音楽賞)奨励賞受賞。現在、桐朋学園大学特任教授、東京藝術大学名誉教授。