ノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス。もはや唯一無二の領域に自らの藝術を深化させてきた巨匠の貴重なリサイタルが、なんと500席のフィリアホールで実現します!
澄み切った透明な音色、音楽に徹底して奉仕するがごとき恐るべき自然な表現、そして構成まで考え抜かれたプログラム。今回のリサイタルについては、以下のアンスネス本人によるプログラムノート、そして演奏以外の解説に、余計な説明はもはや不要かもしれません。現代を代表するピアニストだけが示せるひとつの到達点、ぜひお聴きください。
【謹告:曲目変更のお知らせ(8/29)】
本公演では、出演者の強い希望により、下記の通り一部演奏曲目を変更させていただきます。この変更に伴うチケット料金の払戻はございません。
お客様にはお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解・ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
今回の変更に際して、アンスネス氏よりメッセージをいただいております。
ぜひご覧ください。
変更前のプログラムを楽しみにしてくださっていた皆さまには申し訳ありません。
この度は、音楽的な観点から熟考し、現在の私自身をよりよく表現できる内容に変更させていただきました。新しいプログラムのご紹介をいたします。
エドヴァルド・グリーグのソナタは、彼が21歳のときに書いた若々しい作品で、ロベルト・シューマンのピアノスタイルから大きな影響を受けています。そのため、グリーグのソナタは、次に弾くシューマン《謝肉祭》への素敵な前奏曲となるでしょう。このグリーグとシューマンの作品には、若者特有の情熱と「世界の頂点に立ちたい」という欲求が見て取れます。
シューマンの色彩豊かで活気に満ちた演劇的な小品集≪謝肉祭≫は、ショパンの《前奏曲集》とも関係がありつつ、しかし対照的でもあります。どちらも、演劇的な要素と深い叙情性、華やかな技巧が交互に現れる非常に印象深い作品となっています。異なる点は、≪謝肉祭≫が実在の人物(その中にはショパンも含まれています!)や、シューマンの想像上の「ダヴィッド同盟」を題材にした標題音楽であるのに対し、ショパンは決して標題音楽を書くことはなく、彼の作品は純粋音楽でありながらも、とても詩的で、ときに人物や情景を思い起こさせるような特長を持っている、という点です。
どちらの作品も、ピアノという楽器や音楽素材の使い方が実に見事であり、そして両作品は同じ時期に書かれています。《謝肉祭》は1835年、《前奏曲集》はその後3~4年のうちに書かれました。ピアノ音楽にとって、なんと充実した時代だったことでしょう!
レイフ・オヴェ・アンスネス
S¥9,500 A¥9,000
FAX・郵送◎2025年6月16日(月)18:00必着
Web◎2025年6月14日(土)11:00~6月16日(月)18:00
※先行予約は電話申込はございません。
2025年7月13日(日)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付
■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。
■未就学児の入場はお断りいたします。
■青葉台東急スクエアの駐車券のサービスはございません。
■車椅子席をご希望の方は、チケット申込の際お知らせください。
■チケット定価に含まれない一部諸手数料等は、公演の中止・延期等における
チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。
フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
東急株式会社
ピアノ◎レイフ・オヴェ・アンスネス
Leif Ove Andsnes, Piano
★出演者の強い希望により、下記の通り演奏曲目を変更させていただきます。
何卒、ご了承いただきますようお願い申し上げます。
【変更後のプログラム】
グリーグ◎ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
シューマン◎謝肉祭 Op.9
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ショパン◎24の前奏曲 Op.28
Eduard Grieg: Piano Sonata in e minor, Op.7
Robert Schumann: Carnaval, Op.9
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Fryderyk Chopin: 24 Preludes, Op.28
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【変更前のプログラム】
リスト◎『詩的で宗教的な調べ』S.173より 8.パレストリーナによるミゼレーレ
リスト◎コンソレーション S.172
ベートーヴェン◎ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
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シューマン◎謝肉祭 Op.9
強力なテクニックと綿密な解釈で国際的な名声を獲得しているノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス。ニューヨーク・タイムズでは「威厳ある優美さ、力強さ、洞察力を有するピアニスト」と評された。世界有数のコンサートホールへの出演、著名オーケストラと共演している。
2024/2025シーズンは、ベルリン・フィル、ニューヨーク・フィル、ロンドン響、サンタ・チェチーリア管、ゲヴァントハウス管、パリ管、チェコ・フィル、NDRエルプ・フィルなどと共演。リサイタルでは、カーネギーホール、ウィグモア・ホールなどを含むツアーを行う。
録音にも精力的に取り組み、ソロ、室内楽、協奏曲など50タイトル以上のCDをリリースしている。これまでにグラミー賞に11回ノミネートされ、グラモフォン賞 7回を含む様々な国際的な賞を受賞した。2023年には、EMIクラシックスとヴァージンでの録音を集めたCD36枚のボックスが発売され、大きな話題を呼んだ。ソニー・クラシカルからは、ショパンのバラードとノクターン、ビルボードでベストセラーとなったシベリウスなど多数リリースされている。最新アルバムは「リスト:十字架の道行き&コンソレーション」。
アンスネスは、ノルウェーの最高の名誉とされるノルウェー王国聖オラフ勲章コマンダーを受章したほか、2007年には、政治、スポーツ、文化の分野で顕著な成功を収めたノルウェー人に与えられるペール・ギュント賞など数々の賞を受賞。
1970年ノルウェーのカルメイで生まれ、ベルゲン音楽院で高名なチェコ人の教授、イルジ・フリンカに師事した。イルジ・フリンカ・ピアノ・アカデミーのアーティスティック・アドヴァイザーを務め、毎年、参加学生にマスタークラスを開いている。夏には、ノルウェーにおいて<ローゼンダール室内楽音楽祭>を開催。創設者として監督を務め、多くの著名アーティストが参加している。