実に19年ぶりにフィリアホールに登場するヴァイオリニスト・諏訪内晶子。近年は演奏活動に加え「国際音楽祭NIPPON」の芸術監督を務め、プロデュース企画や多くのアーティストとの共演に積極的に取り組み、活躍の幅を格段に広げています。そんな彼女がコロナ禍さめやらぬ2021年において挑むのが、今回の全曲無伴奏ヴァイオリン作品による、「たった一人」で臨むステージです。
実力ある演奏家が、いわば飾りのない「真の」実力を披露できる無伴奏作品に挑むことは、今や決して珍しいことではありません。「ヴァイオリンの聖典」たるバッハの諸作品や、そこから影響された様々な無伴奏作品に、正面から向き合い、内面を研ぎ澄まし、音楽に自らの人生の軌跡を乗せて、「究極」の音楽とは何かを追及する…かつて多くの名演奏家たちが通ってきた道でもあります。
その一方、音楽における優れた表現は、殻に閉じこもって一人よがりな研究をするだけでは生まれず、周囲の環境、交流による人生経験から得たものを、自らに還元する機会をもってこそ生まれる…という側面もあります。人と人との交流が断たれがちなコロナ禍の中、しかもこれまでのキャリアで多くの音楽家との共演を果たした諏訪内晶子という人が、「独り」での演奏にひととき回帰する、ということ。それは、今この時において、特に重みをもつ行為といえるでしょう。
世界と積極的に関わり、しかし安易には世界に流されず、自らの確固たる意志、自らの音楽を、強靭に持ち続けること。それができる優れたアーティストにこそ「孤高」という表現は相応しいといえます。そして、今の諏訪内晶子はまさにその「孤高のアーティスト」という表現が相応しい音楽家といえそうです。
フィリアホールでは新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一環として、当面開催するホール主催・共催事業について、下記の対応を行います。
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S¥7,000 A¥6,000
2021年7月25日(日)11:00~7月28日(水)18:00 ※Web・FAX・郵送のみ受付
2021年8月22日(日)11:00~
※当日は電話・Webのみ
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フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
東急株式会社
ヴァイオリン◎諏訪内晶子
Akiko Suwanai, violin
J.S.バッハ◎無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータより
パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
パルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
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ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
Johann Sebastian Bach: from Sonatas and Partitas for solo violin
Partita No.3 in E Major, BWV1006
Partita No.1 in b minor, BWV1002
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Sonata No.1 in g minor, BWV1001
Partita No.2 in d minor, BWV1004 (with “Chaconne”)
★全曲目を掲載いたしました。(9/30)