神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者がおおくりする平日お昼のコンサート・シリーズ「名曲の午後」。第17回は待望のモーツァルト!ですが、今回は実はある意味王道曲しかないプログラムでありながら、「普通の」モーツァルトの室内楽プログラムではありません。
モーツァルトの同時代に生きた、本業は医者でありながらも豊かな音楽的才能を備えていたペーター・リヒテンタール(1780-1853)は、モーツァルトの音楽のよき理解者、編曲者としてその名を知られていました。今回のプログラムの中心は、そんなリヒテンタールが弦楽五重奏に編曲した、あのモーツァルト最後の交響曲にして大傑作、「ジュピター」交響曲です!リヒテンタールはモーツァルトの長男カール・トーマス・モーツァルトからジュスマイヤー版「レクイエム」の楽譜を入手し、この傑作を弦楽四重奏へ編曲していることも知られていますが、果たしてこの「ジュピター」はどのように響くのでしょう?今回はオリジナルの弦楽五重奏を弦楽合奏に拡大し、重厚感とダイナミックさを加え、機動力高く演奏します。
そこに組み合わさるのは、なんとモーツァルトの「最初の」交響曲たる第1番。つまりこのコンサートでは、モーツァルトの最初と最後の交響曲が同時に聴けるのです!そして、誰もが知る「ディヴェルティメント ニ長調」と、満を持しての「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。これはモーツァルトの最も「おいしい」ところを取った贅沢プログラムといえるかも?しれません。
この室内楽とオーケストラの中間ともいえる独自の小編成をまとめるのは、神奈川フィル副指揮者の小林雄太。ある意味これまでになかった直球王道プログラムを、気鋭のマエストロはどう仕立てるのか?ぜひご期待ください。
2022年3月12日(日)11:00~3月14日(火)18:00 ※Web・FAX・郵送のみ
2023年4月9日(日)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付
■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。
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チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。
フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)
(公財)神奈川フィルハーモニー管弦楽団
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
指揮◎小林雄太(神奈川フィル副指揮者)
管弦楽◎神奈川フィルハーモニー管弦楽団メンバー
KOBAYASHI Yuta, conductor
Members of Kanagawa Philharmonic Orchestra
モーツァルト◎
ディヴェルティメント ニ長調 K.136より 第1楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525
交響曲第1番 変ホ長調 K.16
交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」(リヒテンタール編)
※弦楽五重奏版を弦楽合奏で演奏
Wolfgang Amadeus Mozart:
Divertimento in D Major, K.136 - 1st mov.
Eine Kleine Nachtmusik, K.525
Symphony No.1 in E-flat Major, K.16
Symphony No.41 in C Major, K.551, “Jupiter” (arr. for string quintet by Peter Lichtenthal)
1997年新潟県長岡市生まれ。給費奨学生として東京音楽大学指揮科に入学。これまでに指揮を広上淳一、田代俊文、増井信貴、三原明人、作曲を佐藤博、ピアノを野田清隆、齊藤淳子、打楽器を平子ひさえ、堀尾尚男各氏に師事。鍵盤奏者として、別府アルゲリッチ音楽祭、東京音楽大学シンフォニーオーケストラ定期演奏会などに出演。東京音楽大学創立 111 周年記念演奏会「指揮クラブ フレンドシップコンサート」にて、東京音楽大学特別編成オーケストラを指揮。大学卒業と同時に、新日鉄住金文化財団若手指揮者育成支援制度オーディションに合格。指揮研修生として、紀尾井ホール室内管弦楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団で研鑽を積み、広上淳一、高関健、下野竜也各氏に指導を受ける。2021年4月より京都市ジュニアオーケストラ副指揮者。2022年 10月、神奈川フィルハーモニー管弦楽団副指揮者に就任。
1970年に神奈川県を本拠地とする唯一のプロ・オーケストラとして発足。地域に密着した音楽文化の創造をミッションとして、神奈川県全域をはじめ、全国各地で幅広い活動を続けている。1978年に一般財団法人、2014年には公益財団法人として認定されている。横浜・川崎を中心とする定期演奏会や特別演奏会、県内各地を回る巡回公演などの主催公演を開催。音楽教育にも積極的で、小中学校での音楽鑑賞教室を全国各地で開催し、広い世代に音楽の魅力を伝え、また医療機関や特別支援学校への出張演奏も積極的に行っている。
YouTubeチャンネルによる映像配信や、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)など幅広いメディア利用に意欲的に取り組み、多方面で注目を集めている。2020年には創団50周年を迎え、現在、指揮者陣には、音楽監督に沼尻竜典、名誉指揮者に現田茂夫、特別客演指揮者に小泉和裕を擁し、人気・実力ともに、益々注目されているオーケストラである。