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©Harald Hoffmann - copyright Fondation Long-Thibaud

2023年 107日(土)

14:00開演(13:15開場) 16:00終演予定

Saturday 07 October 2023, 14:00

土曜マチネシリーズ  第3回

三浦謙司
ピアノ・リサイタル

Miura Kenji Piano Recital

公演時間 Duration:
約120分
休憩 Intermission:
あり(約20分)
料金 Ticket Prices:
S¥4,000  A¥3,000 
book now DL

ロン=ティボー国際コンクール優勝。
音楽から一度距離を取ったからこそつかめた、どこまでも自由な世界

今回出演のピアニスト・三浦謙司のプロフィールで際立っているのは、実はアルゲリッチが審査員長を務めたあのロン=ティボー国際コンクールで優勝したこと(2019年、同年の第2位は務川慧悟)ではなく、13歳で渡欧し名門学校で学んだことでも、名だたる難関音大に同時合格したことでもなく(もちろん、それらは極めて素晴らしいことです!)、道半ばに一度音楽の道を離れ、2年後に戻ってきた
…という箇所ではないでしょうか。それだけであれば、これだけ演奏家があふれている昨今、ちょっと珍しいだけのピアニストがまた一人…と思われてしまうかもしれませんが、三浦謙司が凡百の演奏家に対して頭一つ抜きん出ているのは、彼がその果てに到達して獲得した、自由な演奏表現と、独自の哲学によるものです。
 当然演奏技術は世界最高水準として、彼はその上の次元で、我々が何となく「この曲はこう演奏するだろう」と思い込んでしまっていた表現の固定観念を、軽やかに刷新します。しかもそれは珍奇なこけおどしでなく、むしろ「本来このように演奏すべきだったのかもしれない」と思わせる説得力と真のセンスの良さを備えています。これは簡単なようでいて、実は音楽から一度距離を取って、世界、人間、芸術について改めて真摯に向き合ったアーティストにしかなしえないものです。
 今回、彼はプログラムのテーマを「天と地」とし、誰もが知る名曲をメインに構成しつつも、演奏頻度の低いゴドフスキーの傑作を含む独特な組合せを提示します。「月」と「星」にちなみそうな「天」の曲と、野趣溢れる「地」の舞踏を表すであろう曲が混じる、独特なプログラム。このプログラミングの妙は、一本筋が通った明確な哲学がなければまず思いつくことはできない
でしょう。ここから演奏でどのような世界を見せてくれるのか?「気鋭の若手」という表現に収まり切れない才能。もっともっと知られてしかるべきピアニストです。

料金Ticket Prices

S¥4,000 A¥3,000

2公演セット券¥9,500
9/23「吉野直子&マリー=ピエール・ラングラメ」公演

ホールメンバーズ先行予約期間On sale dates: Members

2023年3月12日(日)11:00~3月14日(火)18:00 ※Web・FAX・郵送のみ

一般発売On sale dates: General

2023年4月9日(日)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付

■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。 
■未就学児の入場はお断りいたします。
■青葉台東急スクエアの駐車券のサービスはございません。 
■車椅子席をご希望の方は、チケット申込の際お知らせください。
■チケット定価に含まれない諸手数料等は、公演の中止・延期等における
 チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。

チケット取扱Booking

フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)

主催

フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)

協賛

東急株式会社

出演者Performers

ピアノ◎三浦謙司

Miura Kenji, piano

プログラムProgramme

天と地
ベートーヴェン◎ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
ドビュッシー◎ベルガマスク組曲
バルトーク◎ルーマニア民俗舞曲 BB.68
ゴドフスキー◎「ジャワ組曲」より クラトンにて
モーツァルト◎きらきら星変奏曲 K.265
ガーシュウィン◎ラプソディ・イン・ブルー

Ludwig van Beethoven: Piano Sonata No.14 in c-sharp minor, Op.27-2, “Moonlight”(Sonata quasi una Fantasia)
Claude Debussy: Suite bergamasque
Béla Bartók: Román népi táncok (Romanian Folk Dances), BB68
Leopold Godowsky: Java Suite - In the Kraton (Book 4, No.1)
Wolfgang Amadeus Mozart: 12 Variations on “Ah vous dirai-je, maman” in C Major, K.265
George Gershwin: Rhapsody in Blue (ver. for piano solo)

プロフィールProfile

©Harald Hoffmann copyright Fondation Long-Thibaud

三浦謙司(ピアノ) MIURA Kenji, piano

2019年11月、アルゲリッチが審査員長を務めたロン・ティボー・クレスパン国際コンクールで優勝及び3つの特別賞を獲得、新たな才能としてその名を世界に知られることになる。
これまでに第4回マンハッタン国際音楽コンクール金賞受賞、第1回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール優勝、2017年スタインウェイコンクールベルリン第1位をそれぞれ獲得。第9回浜松国際ピアノコンクールで奨励賞及びにAAF賞を受賞。ロンドン ウィグモアホール、ベルリン コンツェルトハウス、パリ ラジオ・フランス大ホール、浜松アクトシティの他モスクワ国際音楽の家、東京文化会館、浜離宮朝日ホールなど世界中の数々の会場に招かれる。
これまでにフランス国立管弦楽団などと共演。ウラジミール・スピヴァコフ率いるロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団などとの共演が予定されている。ルール・ピアノ・フェスティバル、リヨン・ショパン・フェスティバル、ニューヨーク国際鍵盤楽器フェスティバル、ディナール国際音楽祭、ヴィリニュス・ピアノ・フェスティバル、別府アルゲリッチ音楽祭など世界各地のフェスティバルなどから招きを受ける。
1993年、神戸で生まれ、4歳から自分の意思でピアノを始める。13歳で英国政府主宰の音楽とダンス専門教育のための奨学金を獲得、単独渡英しロンドン パーセル・スクールに入学。ロシャン・マガブ及びウィリアム・フォンの各氏のもとでピアノを学ぶ。 2011年、ロンドン王立音楽アカデミー、ベルリン芸術大学、カーティス音楽院を受験、すべて合格、ベルリン芸術大学に入学を決意し、クラウス・ヘルヴィヒ氏に師事、研鑽を積む。2012年夏、ベルリン芸術大学を中退、音楽の世界から一度離れることを決心。日本で様々な仕事をしながらボランティア活動にも参加。2014年4月、ベルリン ハンス・アイスラー音楽大学に入学、エルダー・ネボルシン氏に師事。ワーナークラシックスより新アルバムが2022年にリリースされた。

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