かつて夭折の世界的天才奏者スコット・ロスに薫陶を受け、彼の遺志を継ぐ奏者としてフランスの名門レーベルERATOから日本人演奏家初の世界デビューを果たしたチェンバリスト、曽根麻矢子。久しぶりのフィリアホール登場の今回はくしくもロスの生誕75年。師が愛奏した作品を軸に、魅力的で生き生きとしたフランス&スペイン・バロックプログラムをお贈りします。
クラヴサンの歴史をたどるがごとき作曲家たち…シャンボニエール、ダングルベール、フランソワ・クープラン、フォルクレ、ラモー、そして曽根がスコット・ロスが演奏する「ファンダンゴ」に衝撃を受けたと語るソレールの作品を通じ、17?18世紀の音の文脈を、ひとつの流れとして描き出します。師へのオマージュを胸に、繊細なタッチと確かな造形美、鮮やかな色彩が織りなす演奏で感じる、静謐と情熱が交差する時間の旅。
名匠デイヴィッド・レイ制作のフレンチモデルで奏でられる、知性と感性が響き合う珠玉のプログラムをお楽しみに!
【使用予定チェンバロ】
デイヴィッド・レイ(David Ley)製作 18世紀フレンチモデル
FAX・郵送◎2025年12月9日(火)18:00必着
Web◎2025年12月7日(日)11:00~12月9日(火)18:00
※先行予約は電話申込はございません。
2026年1月11日(日)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付
■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。
■未就学児の入場はお断りいたします。
■青葉台東急スクエアの駐車券のサービスはございません。
■車椅子席をご希望の方は、チケット申込の際お知らせください。
■チケット定価に含まれない諸手数料等は、公演の中止・延期等における
チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。
フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
東急株式会社
チェンバロ◎曽根麻矢子
Mayako Sone, Cembalo
シャンボニエール◎
神たちの対話のパヴァーヌ
ダングルベール◎
シャコンヌ・ロンド ニ長調
シャンボニエール氏のトンボー
F.クープラン◎
ミューズ・プランティーヌ
ラ・クープラン
ハープ風の曲
幸福な思い
バンドリーヌ
A.フォルクレ◎
クラヴサン組曲第1番より ラ・ベルモン / ポルトガル人
フローベルガー◎
ブランクロシェ氏の死に寄せるトンボー
ラモー◎
新クラヴサン組曲集より エンハーモニク / ジプシー風
ソレール◎
ソナタR.18 ハ短調 / R.19 ハ短調 / R.24 ニ短調
ファンダンゴ
J.C.de Chambonnières:
Pavane L'entretien des Dieux
J-H.d'Anglebert:
Chaconne Rondeau
Tombeau de Mr. de Chambonnières
F.Couperin:
La Muse-Plantine (19. Ordre)
La Couperin (21. Ordre)
La Harpée (21. Ordre)
Les Idées heureuses (2. Ordre)
La Bandoline (5. Ordre)
A.Forqueray:
1ère Suite en ré mineur:
La Bellmont, La Portugaise
J.J.Froberger:
Tombeau fait à Paris sur la mort de Monsieur Blancrocher
J-P.Rameau:
Nouvelles suites de pièces de clavecin:
L'Enharmonique, L'Egyptienne
A.Soler:
Sonata R.18 / R.19 / R.24
Fandango
桐朋学園大学附属高校ピアノ科卒業。高校在学中にチェンバロと出会い、故 鍋島元子に師事。1986年ブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞後、故スコット・ロスに指導を受ける。1991年には、エラート・レーベル初の日本人演奏家としてCDデビュー。以後イスラエル室内オーケストラの専属チェンバロ奏者、現代舞踊家とのコラボレーションなど多彩な活動を開始。国内でもリサイタル、室内楽と積極的に活動し、とりわけ2003年~09年6年間12回にわたるJ.S.バッハ連続演奏会が注目を集め、2010?14年にも全12回のクープランとラモーのチェンバロ作品全曲演奏会を行い、好評を博した。2018年、フランスでおこなわれたスカルラッティのソナタ全555曲を演奏するフェスティバル「スカルラッティ555」に出演。その模様はラジオフランスでも放送された。2019年アサス城にて行われたスコット・ロス30周忌追悼コンサートに出演。録音は「J.Sバッハ:ゴルトベルク変奏曲」ほか14枚のソロCDをリリース。出光音楽賞、飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。2011年より18年まで「チェンバロ・フェスティバル in 東京」芸術監督を務めた。2018年より「チェンバロを学ぼう!」シリーズを松本記念音楽迎賓館にてスタート。国内外の一流アーティストを招き、通奏低音やバロックダンスなどの多彩なテーマによる、演奏家ならではのレクチャーやマスタークラス等をプロデュースしている。2021年春より、HAKUJU HALLを舞台に、バッハの主要作品を数年間にわたって演奏するコンサートシリーズを行なっている。2026年、 バッハ『パルティータ』の新アルバムが、avex classicsより発売予定。