森谷真理©TAKUMI JUN 江澤隆行©Yu Kaida 浦久俊彦©新津保建秀
Sunday 11 May 2025, 14:00
"Yokohama Music Story" Vol.3
日本の声楽界のパイオニア「カルメンお美」佐藤美子を通じて観る、20世紀初頭の横浜・フランス・声楽、その魅力的なつながり。
「ヨコハマ『うた』物語」と題した「横濱音楽物語」第3回は、第2回同様、2回の講座とコンサートで構成されます。5月に開催するコンサートでは、20世紀の横浜のクラシック音楽の受容と振興に大きな影響を及ぼした偉大な声楽家・佐藤美子に焦点を当てます。横浜のみならず日本の声楽界をけん引したパイオニアであった佐藤。「カルメンお美(よし)」の異名の元となった、日本国内で初めて佐藤がカルメンを演じたビゼーの同名オペラのアリアと、フランスで学んだ彼女が手中に収めたフランス歌曲、そして同時代の日本歌曲を、注目のソプラノ歌手・森谷真理とピアニスト江澤隆行が、素晴らしい演奏で実演します!またコンサートの中では博覧強記のナビゲーター浦久俊彦が、佐藤美子と当時の時代についてトークでご紹介。音楽と言葉の両方で、20世紀初頭の音楽界の様子を感じられる充実のコンサート、オペラ・ファンのみならず歌曲がお好きな方、同時代の日本とフランスの文化にご興味のある方はぜひ!足をお運びください。
横濱音楽物語(ヨコハマ・オンガク・モノガタリ)
第3回「ヨコハマ『うた』物語」関連企画
レクチャー講座1「日本ピアノ事始め in 横浜」
レクチャー講座2「欧州、ロシア、日本~ピアニストの旅路」
講師◎浦久俊彦(文筆家・文化芸術プロデューサー)
会場◎フィリアホール・リハーサル室
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「横浜」と「西洋」、音楽・文化・アートが交差する
コンサート&レクチャー・シリーズ
"横濱音楽物語(ヨコハマ・オンガク・モノガタリ)"
(全6回予定)
安政6年(1859)、東海道からも外れた寒村に港がつくられたとき、
世界に向けて大きな扉が開かれた…。
ここ「横浜」から、ありとあらゆる西洋文明が、まさに怒濤のように
日本にもたらされたのです。
街を行き交う異人たちのきらびやかなドレスや洒落た小物。
横浜浮世絵と呼ばれた色鮮やかな錦絵に描かれた情景や、
外国人居留地の劇場から聞こえてくるのは、えもいわれぬ甘美な旋律。
日本のクラシック音楽の歴史は、まさに、
ここ「横浜」からはじまったのです。
明治から百五十年。
いま、日本における西洋は何かを、音楽からみつめなおす
「横濱音楽物語」が、フィリアホールではじまります。
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第1回◎ 再現!黎明期のクラシック演奏会 in 横浜
第2回◎ 横濱ピアノ物語
第3回◎ ヨコハマ『うた』物語
第4回◎ 横浜現代作曲家探訪
第5回◎ 横浜オーケストラ物語
第6回◎ 横浜・青葉台・フィリアホール~田園都市と音楽文化
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※第4回以降は、2026年以降に開催予定です。各回の詳細は決定次第発表いたします。
S¥5,500 A¥5,000
FAX・郵送◎2024年12月10日(火)18:00必着
Web◎2024年12月8日(日)11:00~12月10日(火)18:00
※先行予約は電話申込はございません。
2025年1月12日(日)11:00~
※発売初日は電話・Webでのみ受付
■曲目・出演者・料金・発売日等やむを得ず変更させていただく場合があります。
■未就学児の入場はお断りいたします。
■青葉台東急スクエアの駐車券のサービスはございません。
■車椅子席をご希望の方は、チケット申込の際お知らせください。
■チケット定価に含まれない諸手数料等は、公演の中止・延期等における
チケット料金の払戻しの対象にはなりません。何卒ご了承ください。
フィリアホールチケットセンター
☎045-982-9999(営業時間11:00-18:00 第3水曜日休館)
フィリアホール(横浜市青葉区民文化センター)
浦久俊彦事務所(一般財団法人欧州日本藝術財団)
ソプラノ◎森谷真理
ピアノ◎江澤隆行
ナビゲーター◎浦久俊彦
MORIYA Mari, Soprano
EZAWA Takayuki, Piano
URAHISA Toshihiko, Navigator
ビゼー◎歌劇『カルメン』より
ハバネラ(「恋は野の鳥」)
セギディーリャ(「セビリアの砦の近くの酒場で」)
ミカエラのアリア「何を恐れることがありましょう」
プッチーニ◎歌劇『ラ・ボエーム』より
私が街を歩けば(ムゼッタのワルツ)
アーン◎牢獄にて
ラヴェル◎歌曲集『シェエラザード』より
II.魔法の笛
中田喜直◎さくら横ちょう
他
※本公演では合間にトークを交えながら進行いたします。
Georges Bizet: from “Carmen” -
Habanera: L'amour est un oiseau rebelle
Seguidilla: Près des remparts de Séville
Micaelas Aria: Je dis que rien ne mepouvante
Giacomo Puccini: from “La bohème” -
Quando me'n vò
Reynaldo Hahn: D'une prison
Maurice Ravel : from “Shéhérazade” -
II. La flûte enchantée
Yoshinao Nakada: Sakura Yokocho (Cherry Blossoms Lane)
etc...
武蔵野音楽大学、同大学院卒業後、ニューヨークのマネス音楽院修了。欧米ではメトロポリタン歌劇場にて2006年に《魔笛》夜の女王で大成功を収めたのをはじめ、リンツ州立劇場の専属歌手を務め、ウィーン・フォルクスオーパーなど多数の歌劇場で活躍。国内では、兵庫県立芸術文化センター《夏の夜の夢》、日生劇場《ランメルモールのルチア》、二期会《蝶々夫人》《サロメ》《ルル》表題役、新国立劇場《カルメン》《ばらの騎士》《蝶々夫人》《ジュリオ・チェーザレ》等で絶賛を博す。びわ湖ホールプロデュースオペラ《リゴレット》《魔笛》《ラインの黄金》《ワルキューレ》《神々の黄昏》《ローエングリン》《ニュルンベルクのマイスタージンガー》《フィガロの結婚》《こうもり》《ばらの騎士》に連続出演し、高度な歌唱と深い音楽性、迫真の演技で聴衆を魅了した。2024/2025はライプツィヒでフィリップ・グラス《The Voyage》に出演。山形交響楽団《トスカ》、びわ湖ホールで《死の都》等の主演、愛知室内オーケストラ《コジ・ファン・トゥッテ》の出演を予定。
日本大学芸術学部卒業。東京藝術大学別科修了。東京ニ期会等で伴奏ピアニストとしての活動を経て笹川日仏財団奨学生として2001年1月、パリ市立シャトレ劇場に研修留学。続いて同年9月よりライン国立歌劇場の付属研修所「Jeunes voix du Rhin」のピアニストとして研鑽を積む。修了後は同所初の専任コーチとして後進の指導にあたる傍ら、同劇場と契約し多くのオペラ制作に参加。また3年間連続でシーズン初頭の委嘱世界初演オペラのソロピアニストを務める。これまでに日本大学芸術学部賞受賞。名古屋音楽大学客員教授。霧島国際音楽祭特別奨励賞受賞。
文筆家、文化芸術プロデューサー。パリを拠点に文化芸術プロデューサーとして活躍。帰国後、三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、現在、浦久俊彦事務所代表。一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、三島市文化アドバイザーなど、その活動は多岐にわたる。2021年3月、サラマンカホール音楽監督として企画した『ぎふ未来音楽展2020』が、サントリー芸術財団第20回佐治敬三賞を受賞した。
著書に『138億年の音楽史』(講談社)、『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト』『ベートーヴェンと日本人』(以上、新潮社)、『オーケストラに未来はあるか(指揮者・山田和樹との共著)』(アルテスパブリッシング)など。最新刊は『リベラルアーツ~「遊び」を極めて賢者になる』(集英社インターナショナル)。